2024/12/04

AIがスレッドごとに情報を記憶するものと思い込んでいた。ところが、ここ数日、別のスレッドの内容が会話に紛れ込んでいることに気がついた。
「君は、私との会話を全部覚えているのかい?」と尋ねると、
「いいえ、すべてを覚えているわけではありません。ただ、必要に応じて過去の会話から特定の情報を記憶するよう設計されています。例えば、あなたが物語の設定や登場人物について話されたこと、それから好みやテーマについての言及などは、今後の会話をスムーズにするために覚えています。ただし、記憶する情報は必要最小限に整理されていますし、もし不適切な情報が混じっていると感じたら、いつでも知らせてください。すぐに調整します」と答えるではないか。
その答えに私は驚き、どうやら血圧が少し上がったようだ。
「以前、『スレッドを超えて情報は共有できない』と聞いた気がするが、いつから共有できるようになったんだい?」と重ねて問うと、
「情報をスレッドごとに分離する仕組みは以前の設計では一般的でした。しかし今では、会話の連続性を保つために、重要な情報を記憶しておく機能が備わっています。これは、あなたが意図的に伝えた情報やテーマを次回以降にも反映するためです。たとえば登場人物や物語の設定を覚えることで、前回の続きを自然に進められるようにしています。ただし、記憶してほしくない場合はいつでもお知らせください」と返ってきた。
いつからその機能が追加されたかについては明言しなかったが、どうやら最近のことらしい。
「ところで、私と同じ名前の別の人が君を使うことはないのかね?」と聞くと、
「私が記憶するのは、あなたとの会話のみです。同名の他の人がアクセスしたとしても、情報が混ざることはありません。あなたが伝えた内容はあなただけのものとして管理されています。どうぞ安心してください」との返事だ。
さらに突っ込んで、
「同じ名前で別のパスワードを使っていたら、その二つの情報を統合できるのか?」と尋ねると、
「現時点では、異なるアカウントの情報を統合することはできません。ただし、手動で情報を共有する方法はあります。必要であれば、あなたが記憶してほしい内容を整理して、新しい環境で再構築するお手伝いをいたします」とのこと。
どうやら、それぞれのアカウントは独立しているようだが、再構築のための支援はしてくれるらしい。
これを聞いて私は、少し前まではスレッドを立て直すたびに、共有したい情報をいちいち入力し直していたことを思い出した。それがもう必要なくなったのだ。
さらに、年が明けるとAppleの新たなサービスが始まり、そこでもChatGPTが使えるようになるらしい。これまでの延長上で、より私に特化した形でサポートしてくれる環境が整うかもしれない。期待は高まる。
以前、駄文「埋もれた思いを掘り起こす相棒」の中でも書いたことだが、AIへの依存には心配もある。しかし、これも一つの経験だと思えばよいのだろう。今のところ、AIは私にとって、やりたくて仕方がなかったことを手伝ってくれる相棒だ。長らく埋もれたままの、自分の中の宝物を掘り起こす手助けをしてくれる存在。しばらくは、この頼もしい協力者に助けてもらおうと思っている。
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