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かけがえのない日常

  • 執筆者の写真: Napple
    Napple
  • 2024年11月22日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年12月13日

2024/11/22


 かつて仕事に追われていた頃は、心からくつろげる日など決して訪れないように思えたものだ。しかし、それはまったくの杞憂だった。時は流れ、自然とゆっくりとした時間がやって来る。積み重ねた年月が、その余白をそっと与えてくれる。やりたかったことも、無理なく手を伸ばせるようになるのだ。ただ、その「やりたいこと」とは、特別なものではない。音楽に耳を傾けながら、静かに物思いにふけることや、絵を描くこと。それほどささやかで、それだけで十分なのだ。


 朝起きる時間、食事をする時間、そして眠る時間。いずれもほぼ同じで、むしろ現役時代よりも規則正しい日々だ。それ以外のことは、気の向くまま。掃除や洗濯、買い物に病院、散歩、そして昼寝。こうした用事の合間に、先の「やりたいこと」が自然と差し挟まれる。


 予定がある日は少し気持ちが引き締まり、時には煩わしく感じることもある。だが、予定を果たせた日は、やはり「今日は充実していた」と思うものだ。不思議なことに、何も予定がない日は、ほんのり寂しさが漂う。結局、何かすることがあるほうが心が落ち着く。人の心とは、なんとも面白いものだ。


 一方で、世の中から伝えられる不穏なニュースは尽きない。我が家の小さな営みと比べれば、それらはあまりにも対照的だ。だからこそ、このささやかな日常が、いかに尊く、かけがえのないものかを痛感する。この平穏な暮らしを守りたい。それが私の願いだ。



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