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執筆者の写真Napple

2006-2016

更新日:5月25日

日記に綴られた読書の記録3。幾度も同じ本を読んでいる。


2006年

2/23

 天子の梯子を読み終える

天子の卵はなんとこんな終わりかたなのと不満だったが、 天使の梯子でそれを少し補ってくれた。 読んでいて何だか抵抗したくなる所と、 そうだなーというところが交差して、 しばらくは読み進むのが遅かったのだけれども。 中盤を越すと一気に読まされてしまった。


 

2007年

読まなかったみたい。


 

2008年

10/8

 20世紀少年を読んだ。 ちょうど自分の子供時代から、 現代にかけての物語で、 いろんな懐かしい出来事や単語が出てくる。 人名はパロディーで、 奇想天外なストーリーはとても楽しめた。 映画は3部作となるということで、 唐沢君当分出番がありません。 どんな映像になっているんだろう。


 

2009年

9/22

 村上春樹の「1Q84」は、 不思議で、 ちょっとずるいと感じさせる本だ。 ずるいというのは、 つい読まされてしまうから。 とにかく、 得たいが知れない物語が始まり、 どこに行くのかいつまでもわからない。 エッチな表現が随所に現れ、 ついつられてしまう。 そんな時ずるいと思う。 あと2章で終わる。 物語はようやく終焉を迎えようとしている、 どこへ行くのかいまだにわからない。


 

2010年

7/25

 1Q84を読み時間をつぶす。 緩慢な扇風機の音と、 遠くで聞こえるような、 バックミュージックのヒーリングソング。 鳥の声や鯨の声がたまに混じる。 妻が仕事覆えるのをこうして待つ時間は。 贅沢だ。 残念なことに、 メイプルハウスのマスターは 長居の客を嫌がっているようだ。


8/4

1Q84を読み終える。


8/10

 『六月六日生まれの天使』(愛川 晶・著)読み終える。 後味が悪い。 Webで感想を読むと、 なるほどそういう読み方があるのかと関心。 しかし、 僕としては、 そういうトリックは途中では気が付かないし、 気が付いた段階で興ざめだし、 結局主人公と思っていた登場人物が最後に 失われてしまうのは なんとも後味が悪い。


9/2

 トカトントンを読む。 この物語はもっと普遍的なことを示唆しているようにも思う。 物語のある部分に共感して物語全体に共感した錯覚をしていたのかもしれない。 この短い物語を、 既に数回読んでいるはずだが実は内容を覚えていない。 読んだときの感情だけが鮮明に思い出される。 今日再読して実は最後に答えが書いてあったことに初めて気が付く。 当然以前読んだときもそこを読んだはずだが、 答えの意味することがよく分からないから、 忘れてしまっていたのだろう。


 

2011年

1/24

 村上春樹の「ノルウェイの森」を読んでいる。 1994年に一度読んでいるようだが、 ストーリーをまったく思い出せない。 タイトルからはその内容が想像できない。 ビートルズの曲名として出てくるけど、 ローケーションとしては出てこない。 どんなお話だっただろう、 新鮮な気持ちで読んでいる。 心地よかったことを思い出す。

 村上春樹の小説を読んでいると、 広子との出来事を不思議と思い出す。 感じていて表現できなかった。 それもとても繊細な心の動き を鮮明に思い出す。


8/25

 倉田百三の「出家とその弟子」。母も読んだようだ。iPadはとても本が読みやすくて、 たくさん書籍があるからうれしい。親父が読んでご覧と言われて読んだときにはわからなかった事が、たくさん感じられた。少々の事には負けないようになったけれど、その分だけ若い頃の感受性を失っている事を思い出す。

 かつて杜氏(とうじ)になったような気がしたものだが、最近は修行僧になったような気がする。


 

2012年

7/7

 七夕は曇り空。ジェネシスを読み終える 面白かった。


 

2013年

8/30

 半村良の「石の血脈」を読んでいる。何度目だろうか。


9/6

 1:00 「石の血脈」半村良著を読み終える。少なくとも3回は読んでいる。年を重ねたためだろう、若い頃の身悶えするような思いはさほどわかなかった。


 

2014年

1/10

 ケイの凄春。来た・読んだ・震えた。 二日で届いた。便利な世の中に成った。大学生の頃、胸をふるわせて読んだ日々を思い出す。そして今はっきりと自覚する事が有る。僕は愛を知らないのかもしれない。愛をなす事が出来ないのかもしれない。何か大切な物を忘れている気がする。


2/11

 2月に入ってからエンダーのゲームを読み始めた。1989年2月、1995年11月に読んだ記録がある。映画化され今上映されている。どんな風に映像化されているのだろう。懐かしさで読み始め、今やかつて味わったのと同じような興奮を感じている。


2/14

 エンダーのゲームを読み終える。25年前に初めて読んだ時と変わらない興奮と感動を感じる。


2/25

 死者の代弁者上巻を読み終える。4回目の読書。前回読んでからおよそ20年が経っている。深い感動は50を過ぎても感じる事が出来る。


2/26

 死者の代弁者下巻を読み終える。情感は数日かかったのに、下巻はあっという間に読み終えてしまった。


4/6

 ジェノサイドを読み終えた。木目を読む奇異な少女の事以外何も覚えていなかった。カードの作品らしからぬ御都合主義な話の展開にも驚く。

 エンダーの子どもたちを読み始めるが何一つ記憶がない。

 

2015年

2/29

 夏目漱石の東京の感想に「東京は変わった・・・何より驚いたのはどこまで行っても町がなくならないことだ・・・」と言ったという。「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」をちゃんと読んだことがない。「心」が唯一完読した作品だった。


 

2016年

7/27

 曇り。久しぶりに「燃える傾斜」眉村卓を読んだ。前回読んでから22年経っている。初回に読んだのは43年も前だった。本の書き込みを見る限り今回で5回目だ。いずれも夏頃読んでいるのが不思議だ。失恋して自暴自棄になって逃げ出した男が、人類を救う英雄となり地球に帰還して、恋人と再会する物語。最後の数行は何度読んでも涙目になる。


 ただ不思議なのは、目に見える風景が今までと変わらないはずなのに、廃墟のように見える下が記憶に残っているのに、その記述が見つからない。実は22年前もその下を読みたくて読み始め、見つからなかったことを思い出す。きっと別の物語だったのだろう。


 特に優れているかと言われると疑問なのだけれど、こうしてこの本のことを思い出し、気がつくと5回も読んでいる希な本である。


11/21

 最近私はiBooksで読むことが多くなりました。

  • 磯田道史「無私の日本人」

  • 村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

  • 高殿円「剣と紅」

  • 又吉直樹「花火」

  • 中村文則「教団X」

  • 最近読んだ本です。


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