2024/12/19
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黒歴史と呼ばれる過去は、誰にでも一つや二つはあるものだ。私にも、できれば目をそらしていたい時代がある。だが困ったことに、そういう時期に限って妙に几帳面に日記をつけていたりする。ある日、ふとした拍子にその日記が目に留まる。そして、読まなければいいのに、ついページをめくってしまうのだ。いやはや、まったくたまらない。そして慌てて日記を閉じる。
けれど、不思議なものだ。一度は蓋をしたその日々を、ふと直視してみようと思うことがある。なぜあの時、あんなことが起こったのだろう。どうしてあんな選択をしてしまったのだろう。理由を知りたいわけでもない。ただ、もう一度向き合ってみようと思うのだ。
すると、静かに気づくのである。今、こうして生きている自分があるのは、あの日々が確かにあったからだ、と。どれほど未熟で恥ずかしい日々だったとしても、その時々を潜り抜けてきたことに変わりはない。そして、それが今の私を支える一部になっているのだ。
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