2023/1/27
星雲賞は、1970年から始まった、前暦年に発表もしくは完結した、優秀なSF作品およびSF活動に贈られる賞。毎年行われる日本SF大会参加登録者の投票(ファン投票)により選ばれる。
ワールドコン(世界SF大会)のヒューゴー賞を範に、1970年に創設された、日本でもっとも古いSF賞。「星雲賞」という名前は、1954年に刊行された日本最初のSF雑誌と言われる『星雲』に由来する。ネビュラ賞の日本語訳ともかけている。最初は小説と映画演劇に関する部門だけだったが、その後メディアやコミック、アート、ノンフィクションなどの部門が追加された。2018年現在は「日本長編部門」「日本短編部門」「海外長編部門」「海外短編部門」「メディア部門」(第10回までは「映画演劇部門」)「コミック部門」「アート部門」「ノンフィクション部門」及び「自由部門」(平成14年の改訂で追加)がある。なお、「特別賞」は第13回の「宇宙塵」を除き、すべてSFファンダムに多大な功績のあった人物が死去した際に追贈されている。集計・授賞などの運営事務は日本SFファングループ連合会議が担当する。副賞の選定は当該年度の日本SF大会実行委員会が実施する。毎回、趣向を凝らした副賞が贈られる。たとえばDAICON4の時には、開催地の大阪にちなんで、特大の瓦煎餅であった。2014年から「レトロ星雲賞」(レトロヒューゴー賞にならい、星雲賞開始以前の年度の作品を年度別に顕彰する)が全日本中高年SFターミナルの主宰で行われている。(Wikipediaより)
賞回数 年度 日本長編作品名 作者
第1回 1970年 霊長類南へ 筒井康隆
第2回 1971年 継ぐのは誰か? 小松左京
第3回 1972年 石の血脈 半村良
第4回 1973年 鏡の国のアリス 広瀬正
第5回 1974年 日本沈没 小松左京
第6回 1975年 おれの血は他人の血 筒井康隆
第7回 1976年 七瀬ふたたび 筒井康隆
第8回 1977年 サイコロ特攻隊 かんべむさし
第9回 1978年 地球・精神分析記録(エルド・アナリュシス) 山田正紀
第10回 1979年 消滅の光輪 眉村卓
第11回 1980年 宝石泥棒 山田正紀
第12回 1981年 火星人先史 川又千秋
第13回 1982年 吉里吉里人 井上ひさし
第14回 1983年 さよならジュピター 小松左京
第15回 1984年 敵は海賊・海賊版 神林長平
第16回 1985年 戦闘妖精・雪風 神林長平
第17回 1986年 ダーティペアの大逆転 高千穂遙
第18回 1987年 プリズム 神林長平
第19回 1988年 銀河英雄伝説 田中芳樹
第20回 1989年 バビロニア・ウェーブ 堀晃
第21回 1990年 上弦の月を喰べる獅子 夢枕獏
第22回 1991年 ハイブリッド・チャイルド 大原まり子
第23回 1992年 メルサスの少年 菅浩江
第24回 1993年 ヴィーナス・シティ 柾悟郎
第25回 1994年 終わりなき索敵 谷甲州
第26回 1995年 機神兵団 山田正紀
第27回 1996年 引き潮のとき 眉村卓
第28回 1997年 星界の紋章 森岡浩之
第29回 1998年 敵は海賊・A級の敵 神林長平
第30回 1999年 彗星狩り~星のパイロット2 笹本祐一
第31回 2000年 グッドラック、戦闘妖精・雪風 神林長平
第32回 2001年 永遠の森 博物館惑星 菅浩江
第33回 2002年 ふわふわの泉 野尻抱介
第34回 2003年 太陽の簒奪者 野尻抱介
第35回 2004年 第六大陸 小川一水
第36回 2005年 ARIEL 笹本祐一
第37回 2006年 サマー/タイム/トラベラー 新城カズマ
第38回 2007年 日本沈没・第二部 小松左京・谷甲州
第39回 2008年 図書館戦争シリーズ 有川浩
第40回 2009年 ハーモニー 伊藤計劃
第41回 2010年 グイン・サーガ 栗本薫
第42回 2011年 去年はいい年になるだろう 山本弘
第43回 2012年 天獄と地国 小林泰三
第44回 2013年 屍者の帝国 円城塔・伊藤計劃
第45回 2014年 コロロギ岳から木星トロヤへ 小川一水
第46回 2015年 オービタル・クラウド 藤井太洋
第47回 2016年 怨讐星域 梶尾真治
第48回 2017年 ウルトラマンF 小林泰三
第49回 2018年 あとは野となれ大和撫子 宮内悠介
第50回 2019年 零號琴 飛浩隆
第51回 2020年 天冥の標 小川一水
第52回 2021年 星系出雲の兵站 林譲治
第53回 2022年 月とライカと吸血姫 牧野圭祐
賞回数 年度 作品名 製作者・監督
第1回 1970年 プリズナーNo.6(TV) デヴィッド・トンブリン制作
まごころを君に(映画演劇部門) ラルフ・ネルソン監督
第2回 1971年 謎の円盤UFO(TV) ジェリー&シルヴィア・アンダーソン夫妻制作
第3回 1972年 アンドロメダ… ロバート・ワイズ監督
第4回 1973年 時計じかけのオレンジ スタンリー・キューブリック監督
第5回 1974年 ソイレント・グリーン リチャード・フライシャー監督
第6回 1975年 宇宙戦艦ヤマト(TV) 松本零士総監督
第7回 1976年 スタア (福田恆存・荒川哲生演出)
第8回 1977年 該当作なし -
第9回 1978年 惑星ソラリス アンドレイ・タルコフスキー監督
第10回 1979年 スター・ウォーズ ジョージ・ルーカス監督
第11回 1980年 エイリアン リドリー・スコット監督 - 「メディア部門」に変更
第12回 1981年 スター・ウォーズ/帝国の逆襲 ジョージ・ルーカス製作総指揮
第13回 1982年 該当作なし -
第14回 1983年 ブレードランナー リドリー・スコット監督
第15回 1984年 ダーク・クリスタル ジム・ヘンソン&フランク・オズ監督
第16回 1985年 風の谷のナウシカ 宮崎駿監督
第17回 1986年 バック・トゥ・ザ・フューチャー ロバート・ゼメキス監督
第18回 1987年 未来世紀ブラジル テリー・ギリアム監督
第19回 1988年 王立宇宙軍 オネアミスの翼 山賀博之監督
第20回 1989年 となりのトトロ 宮崎駿監督
第21回 1990年 トップをねらえ!(OVA) 庵野秀明監督
第22回 1991年 銀河宇宙オデッセイ(TV) NHK製作
第23回 1992年 ターミネーター2 ジェームズ・キャメロン監督
第24回 1993年 ママは小学4年生(TV) 井内秀治総監督
第25回 1994年 ジュラシック・パーク スティーヴン・スピルバーグ監督
第26回 1995年 ゼイラム2 雨宮慶太監督
第27回 1996年 ガメラ 大怪獣空中決戦 金子修介監督・樋口真嗣特技監督
第28回 1997年 ガメラ2 レギオン襲来 金子修介監督・樋口真嗣特技監督
第29回 1998年 ウルトラマンティガ(TV) 円谷プロダクション制作
第30回 1999年 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness- 佐藤竜雄監督
第31回 2000年 カウボーイビバップ(TV) 渡辺信一郎監督
第32回 2001年 高機動幻想ガンパレード・マーチ(ゲーム) SCEI・アルファシステム
第33回 2002年 仮面ライダークウガ(TV) 東映・テレビ朝日
第34回 2003年 ほしのこえ 新海誠
第35回 2004年 ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 ピーター・ジャクソン監督
第36回 2005年 プラネテス 谷口悟朗監督
第37回 2006年 特捜戦隊デカレンジャー(TV) 東映
第38回 2007年 時をかける少女 細田守監督
第39回 2008年 電脳コイル 磯光雄監督・電脳コイル製作委員会
第40回 2009年 マクロスF 河森正治総監督・菊地康仁監督
第41回 2010年 サマーウォーズ 細田守監督
第42回 2011年 第9地区 ニール・ブロムカンプ監督
第43回 2012年 魔法少女まどか☆マギカ 新房昭之監督・宮本幸裕シリーズディレクター
第44回 2013年 モーレツ宇宙海賊 佐藤竜雄監督
第45回 2014年 パシフィック・リム ギレルモ・デル・トロ監督
第46回 2015年 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 出渕裕監督・別所誠人チーフディレクター
第47回 2016年 ガールズ&パンツァー 劇場版 水島努監督・「ガールズ&パンツァー 劇場版」製作委員会
第48回 2017年 シン・ゴジラ 庵野秀明総監督・樋口真嗣監督&特技監督
第49回 2018年 けものフレンズ たつき監督
第50回 2019年 SSSS.GRIDMAN 雨宮哲監督
第51回 2020年 彼方のアストラ 安藤正臣監督
第52回 2021年 ウルトラマンZ 田口清隆監督
第53回 2022年 ゴジラ S.P <シンギュラポイント> 高橋敦史監督
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