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日常

執筆者の写真: NappleNapple

2025/1/2

 新年二日目。早くも日常が戻りつつある。朝食はお屠蘇に雑煮とおせち料理と、正月らしい献立だったが、テレビではもういつものドラマが流れていた。食事が終われば洗濯をし、掃除をする。そんなふうに、普段通りの時間が流れ始める。もっとも、我が家は年中正月のようなものなのだけれど。


 日常といえば、果物をジュースにしたり、蕎麦を打ったり、ケーキを焼いたりするのも、すっかり習慣になってきた。初めて挑戦したときは、おっかなびっくりで、これで大丈夫だろうかと不安になりながら作ったものだ。それが今では、手順も身について、新鮮な緊張感こそ薄れたものの、肩の力を抜いて楽しめるようになった。


 そういえば、今日の雑煮は麺つゆの素が少し足りなさそうだった。買いに行こうかとも思ったけれど、「そうだ、作ればいい」と気づき、出汁と醤油と味醂で調えてみた。母によれば、昨日よりも今日の方が塩加減がよく、美味しかったそうだ。こうして料理の幅が広がっていくのも、ありがたい日常の一つだろう。


 こうして駄文を綴るのも、いつしか日課になった。最初は「毎日書くことなんてあるだろうか」と思ったものだが、気がつくと筆をとっている。すぐに忘れてしまいそうなことを、こうして書き留めておきたいという気持ちがあるからだ。他愛のないことばかりではあるけれど、不思議と大切に思える。そんな想いを抱きながら過ごす日々を、ありがたく思う。

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