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執筆者の写真Napple

アイデアその1

更新日:2019年11月27日

1.9lの魔法びん:その1

岡崎にあった喫茶店。そこには雑記帳があって、スケッチしたり、田舎の友達にメッセ−ジを書き残したり、常連客の落書きを読むのが楽しみだった。古時計やドライフラワ−が至る所にぶら下がり、奇妙に引き伸ばされたびんや、着色されたびんに季節の花が活けてある。時代物の扇風機、壁には地元劇団のポスタ−が貼られていた。

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その2

小説を書きたいという気持ちがつのっていたころ、田舎の喫茶店を舞台に、日記風にまとめた「1.9lの魔法びん」。

「人は、一人では生きられない、でもあまり人と関わると煩わしくなる、そこにはバランスがある。必ずしも人はバランスをうまく取っているわけではない。多くの人は、見かけ上バランスが取れているように見えるだけだ。

ここに登場する主人公は、気が付くとどちらかに偏ってしまって、にっちもさっちも行かなくなる、そこで逃げ出してしまう。それも、大事なときに、どうしようもなくなって逃げ出してしまう。

そんな彼は幼い頃から、自分には何かすごい役目があると思っていた。だから出会うものにのめり込んでいく。そこに自分の役割を見いだそうとしていく。ところがバランスを崩して挫折してしまう。

人が生きるとは、生まれてきた意味とは、そんな疑問が幾度かの成功と挫折の中で見え隠れする。」

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その3

<登場人物>

 雪さん(喫茶店「1.9lの魔法びん」のマスター)

 響子さん(マスターの奥さん)

 ワーランブール(銀河)さん(アボリジニー)

 武くん(喫茶店の常連客)

 弥生ちゃん(武の彼女でお店のアルバイト)

 泰宏くん(武の友人 喫茶店の常連客)

 あっちゃん(泰宏の彼女)

 隆弘くん(泰宏の友達)

 圭子さん(隆弘の彼女)

 俊治くん(隆弘の友達)

 孝ちゃん(俊治の奥さん)

 無口な男(1.9lの魔法びんの常連だが皆と話したことはない)


<人間関係>

 雪さんは誰も過去を知らないけど、ずいぶん色々なことをしてきたみたい。どちらかというと無口に見えるが、いざ話し出すと止まらない。

響子さんも無口でおとなしい、すてきな女性だ。どちらかというと無骨な雪さんと、どうして夫婦になったのだろうと皆は不思議がる。実は大変な出来事が二人を結びつけたらしいが、三部作の第三作目にようやくその謎は解き明かされる。

ワーランブールさんは喫茶店「1.9lの魔法びん」に居候している。正真正銘のオーストラリアの原住民アボリジニー、オーストラリアで雪さんが知り合い、日本へ連れてきてしまった。とても素朴で、本来の人間の能力だと彼は言うが、何かと不思議なことを平気でしてしまう。とにかく人と争うことが嫌い。遊ぶことは大好き。ワーランブールさんのために、喫茶店「1.9lの魔法びん」には独特なアボリジニー料理がある。オリジナルはほとんど加工をしないので、一般の人は食べられないほど、異質な食事に感じられるが、自然食そのもの。

 武は三部作の第一作目の主人公。コンピュータープログラマー。子供の頃から空想が好きで、SF小説や映画が大好き。パーソナルコンピューターが出始めた頃には、パソコンショップに通った、アップルフリーク。趣味が高じて仕事もそのままコンピュータープログラマーとなった。しかし、趣味と仕事は必ずしも一致せず、仕事で悩んでいる。いっそのこと仕事を辞めて幼い頃からあこがれていた作家になりたいと思っている。

弥生ちゃんは喫茶店「1.9lの魔法びん」でアルバイトしている。常連客の武とは、もう長いおつきあい。武よりちゃきちゃきしていてはっきりしている。でもすぐ無理をしちゃって落ち込んでしまう。そんなときなんだかんだと言いながら武が一番わかってくれる。

 泰宏は武と高校時代の友人。大学は別の所へ行ったが、遠く離れてもなんだかんだとつきあいが続き、大学を卒業して帰ってきてからは、喫茶店「1.9lの魔法びん」でいつもつるんでいる。大学時代に山登りをしてきた体育会系。硬派に見えて結構なおとぼけやろう。三部作の第二部の主人公。

あっちゃんは泰宏とは幼なじみ。清楚でおとなしい。

隆弘も高校時代の友人。やはり大学は武とも泰宏とも違うところへ行ったのだが、卒業して帰ってきた。

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その4

<構成>(三部作)

第一部 大いなる転換(メインテーマ:常識を覆す)

 序   章:子供の頃 

 第一の物語:学生時代~社会人 

 転   換:挫折の果ての神秘体験、

 第二の物語:挫折の中での苦悩と成功 

 大 団 円:真実の世界序章 

忘れていた幼い頃の記憶、本来の姿から始まる。成長するに従って繰り返し体験する成功と挫折。挫折の果てにワーランブールさんとで会い、目覚めた非常識なる振る舞い。殻が破られ、人間の可能性をかいま見せる。忘れていたことを思いだし、人間本来の姿を、生まれてきた意味を予感させる。

第一の物語と第二の物語はにているけれど、その時の主人公の中身が大きく異なる、その結果大きな転換がなされる物語。


第二部 進化(メインテーマ:人類という種の進化)

 第一の物語:泰宏の物語

 第二の物語:あっちゃんの物語

 第三の物語:隆弘の物語

 第四の物語:圭子さんの物語

 第五の物語:俊治の物語

 第六の物語:孝ちゃんの物語

 第七の物語:無口な男の物語

第一部では語られなかった、一つの法則、からくりを解き明かして行く。


第三部 来るべき世界(メインテーマ:来るべき世界)

 事の起こり: 1.9lの魔法びんの名前の由来

 第一の物語:学生時代~社会人の陰で

 暗   転:何かが違う

 第二の物語:挫折の中での苦悩と成功の陰で

 大 団 円:来るべき世界

第一部の物語がもう一度語られる。しかしそれは、マスターや友人たちが語る物語で、第二部の物語も盛り込まれて行く。第一部の主人公武が主体とはならない。見えなかった意図が見えてくる。同じストーリーが語られる中で、主人公が感じてたことと、周りの友人たちが思っているだろうと思ってたことは食い違っていた。そんな二面性を描いていく。そこに真実の姿が浮き上がり、来るべき世界が暗示される。三部作の完結。

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その5

<構成>(三部作の三部作)

続編三部作

1.9lの魔法びんワールド 第一部 マスターの物語

1.9lの魔法びんワールド 第二部 ワーランブールさんの物語

1.9lの魔法びんワールド 第三部 完結編 作者の物語


延長線三部作

来るべき世界直前の物語 第一部 嵐の前触れ

来るべき世界到来の物語 第二部 ノーロックシティ

来るべき世界以後の物語 第三部 二つの世界

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その6

<台詞集>

僕は思うんだけどね、ほんとのところ自信て言うのはさ、やったことがあるとかじゃなくって、なんだかしれないけどできるって思えちゃう、そう言うもんじゃないかと思うんだ。つまりさ、これと言って裏付けなんかないわけ。

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その7

<台詞集>

人のためって言うけどさ、結局突き詰めちゃうと自分のためじゃないかって思えちゃうんだよね。だから白々しくって。いいじゃねえかよ自分のためで、大いに自分のためにやりゃあいいと思うね。やったところがさ、ちょっとでも誰かのためになってたら、こんないいことはないよ。人のためとかご託を並べながら迷惑ばかりかけてるやつ多いと思うよ。

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その8

<台詞集>

みんなね、神秘体験てやつしてみたいんです。テレビを見てご覧なさい、そんな番組がごまんとあるから。でもねちょっと怖いんです。そしてね、期待してるんだけど、いざって時尻込みしちゃう。本当はそうじゃなくって、人間てすごいんです。すごいことができるんです。忘れちゃってるんです。自分のことでいっぱいなんです。だから見えないし感じないんです。ちょっと自分のことを横に置いてご覧なさい、すごいことができるから。それがこの世の中のからくりなんです。何のために生まれてきたと思いますか。この世は言って見れば実験所なんです。あなたが試そうと思ってることをやるとこなんでしょうね。でもねそれは楽じゃないんです。自分のために自分を使っている間はいつまでたっても実験にならないんです。ちょっと自分のことを横に置いたとたんに門が開くんですよ。

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その9

<台詞集>

ねえねえ。たいへんだ。君が言ったとおりやってみたんだ。そしたらさ、なんだかそれらしいことが起こったんだよ。ほら、君がさ「ちょっと自分のことを置いてご覧なさい」って言ったでしょ。僕がさ「余裕があればね」って言ったら、あんた「余裕がないときこそ思い切って置いて見るんですよ。それこそ言ってみりゃあと先考えずにね」って言ったじゃない。それでさ、やってみたんだ、そしたら起こったんだよ不思議なことが次から次と、なあこういうことだろ。

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その10

<台詞集>

運とか運命というものがあるならば。私の場合はどうなのだろう。そんなものにこの身をゆだねてもいいものなのだろうか。幼い頃から運命は自分で切り開くものだと教えられてきたのだ。いやだからこそ、いっそ自分に運というものがあるなら、それに我が身をゆだねたい気分なのだ…。私はこれからどうなるのだろう…。いずれにしても、どんな運命が待ち受けていようと、本人にやる気がないことには、運も何もあったもんじゃないだろう。でもどんなにやる気があっても、運が悪いというやつもいる…。どうしようもないときはどっかりと腰を据えて見ることかもしれぬ。

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)


 

1.9lの魔法びん:その11

<台詞集>

人は変化を拒み、変化を求める。今のいいところは変化してほしくないのだ。安定することを求めている。生活の安定、健康の安定。都合のいいことだが、変化も求めている。いいところを失わずに訪れる変化。劇的に改善される変化を求めている。

(1.9lの魔法びん雑草ノートより)



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