2024/12/9
12月4日
テレビが壊れた。朝は何事もなく映っていたのに、お昼につけると縞模様が広がっていた。テレビをあまり見ない私だが、年末年始は少し特別だ。静かなリビングには寂しさが漂う。母が「早く買いに行きなさい」と背を押してくる。おっとり刀で出かけた電器店で、ちょうど良さそうなテレビを見つけた。大きくて、4K対応。しかもキャンペーン中で意外に安い。設置は5日後とのこと。年内に間に合う安心感を得て帰路についた。
12月9日
4Kテレビが届いた。75型。画面が広がり、縁(ふち)はほとんどない。Wi-Fiも繋がり、機能も簡潔だ。画質は驚くほど美しい。母は「黒い着物の地紋が見える」「男性が口紅を塗っている」と目を丸くした。絵や写真も鮮やかで、壁一面に広がるようだった。
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CASの壁
設置作業は店員が行ってくれたが、A-CASの登録変更は自分でやる必要があった。番号を書き換えるだけだが、その手順は煩雑だった。簡単にできるとは言い難いが、これを終えなければ4KやCS放送は楽しめない。
5日間の静けさ
テレビのない5日間、家は穏やかだった。食卓では母と昔話をし、時折笑い声がこぼれた。その間、世界ではシリアのアサド体制が崩壊し、韓国のユン大統領が窮地に立たされていたらしい。情報はネットで得ていたが、テレビがもたらす重みはやはり違う。
予定外の出費
新しいテレビは大きく、これまでのケーブルが届かない。HDMIケーブル、光デジタルケーブル、オーディオケーブル、すべて2メートルに交換した。予想外の出費だが、接続は以前よりシンプルになった。音声はシアターシステムとワイヤレスネックスピーカーの両方で楽しめる。煩雑さが解消された。
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耳が遠くなった母にとって、ワイヤレスネックスピーカーは欠かせない道具である。これまでは接続の具合がよくなかったのか、テレビとAppleTVはシアターシステムとネックスピーカーの両方から音が出るのに、レコーダーだけはどちらか一方でしか音が鳴らなかった。それが今回の接続で解消されたのはありがたい。とはいえ、以前の接続ではテレビのスイッチに連動してシアターシステムも起動したが、今はその連動が失われてしまった。便利になった部分もあれば、少し手間が増えた部分もあり、痛し痒しといったところである。
仕様
1. テレビ: SONY KJ75X75WL
価格: 153,450円
画面仕様:
サイズ: 75型
解像度: 4K (3,840×2,160)
高画質プロセッサー: 高画質プロセッサー「X1」
超解像エンジン: 4K エックス リアリティー プロ
スピーカー:
種類: エックス バランスド スピーカー
フルレンジ: 2基
実用最大出力: 20W (10W+10W)
無線LAN: IEEE802.11ac/a/b/g/n 対応
外形寸法: 168.6×96.9×7.2 cm
質量: 30.4 kg
消費電力: 326W (待機時0.5W)
年間消費電力量: 258kWh/年
省エネ基準達成率: 67% (2026年度基準)
受信対応:
地上波/BS/110度CS: 3基
BS4K/110度CS4K: 3基
番組表: 地上波、BS/110度CS、BS4K/110度CS4K対応
2. レコーダー: Panasonic DMR-4T203
価格: 74,250円
録画機能:
HDD容量: 2TB
録画圧縮方式: HEVC/H.265、MPEG-4 AVC/H.264、MPEG-2
録音方式:
MPEG-4 AAC (最大22.2ch)
MPEG-2 AAC (最大5.1ch)
ドルビーデジタル (2ch)
対応メディア:
BD-RE (片面1~3層、25GB~100GB)
BD-R (片面1~4層、25GB~128GB)
DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW (CPRM対応必要)
非対応: DVD-RAM
その他機能:
地上デジタル放送、BS/CS4K放送対応
ダビング機能あり (一部制限あり)
3. テレビスタンド: NAKAMURA WLTVB5119
価格: 28,300円
対応テレビサイズ: 32~80インチ
耐荷重: 最大50kg
外形寸法: 幅70×奥行46×高さ101~121cm
材質: スチール (粉体塗装)
重量: 約17kg
追記
若い頃、私はSONYの製品を好んでいた。しかし、思いのほか故障が多く、そのたびに手を焼いたものだった。それに比べ、両親が長年愛用していたナショナルの製品は、どれも故障が少なく堅実だった。そうした経験から、今ではPanasonicの製品を選ぶようになった。
ただ一つ残念なのは、Panasonicが大型テレビから撤退してしまったことだ。結局、希望するテレビは見つからず、別のメーカーを選ぶほかなかった。
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