2021/2/3 鉄道模型の制作 第1弾
物心がついた頃、引き出しの中に小さな田圃風景が広がっている絵を見たことがある。どうやらその世界は生きているらしく、幼心に鮮烈に焼き付いた。
昔見た蒸気機関車、今はなき軽便鉄道、今も活躍している天竜二俣駅の転車台、大井川鐵道の鉄橋を渡る蒸気機関車、そう言った風景をモチーフにジオラマを作ってみたい。そう思うようになったが、長らく二の足を踏んでいた。月日が経ちようやく作れそうな気がする。できるだけ小さな動くジオラマを作りたいと調べると。Tゲージというサイズがあることを知る。1/450サイズでレール幅が3mmである。とても小さいので極小ジオラマができるはずだが、Tゲージを出しているところは少ない。1/150サイズでレール幅が9mmのNゲージは、素材も多く、ジオラマを作るのに適している。でもNゲージで転車台のある風景を作ろうとするとそれなりの大きさになる。そこで1/220サイズでレール幅が6.5mmのZゲージで作ってみようと思い、第1弾としてチョコレートの箱への組み込みを試した。
鉄道模型を組み込んだのは、MAJANIのFIATチョコレート・ミニカーセット「Sole」の箱である。イタリアの老舗「マイアー二」がフィアットをイメージしたチョコレートを作ったところ、フィアットからプライベートチョコのオーダーを受け誕生したチョコで、FIAT500のミニカーをセットしたパッケージになっている。
箱のサイズは120x120x45mm。半径45mmのオーバルレイアウトに、ロクハンのZショーティー「キハ52形」を走らせる。単3電池1個で駆動し一定速度で前進・後進する。
天竜浜名湖鉄道の無人駅をイメージして、駅のホームと踏切を自作し、ペーパーキットのホームアクセサリーを組み合わせ、チョコについていたミニカーを置いた。
追記
手のひらに乗る小さな世界。Zゲージはなかなかに小さい。でもチョコの箱に収めると思ったほど小さくは感じない。写真に撮ると、小ささがわからなくなる。動き出すとさらに大きさがわからなくなる。
DCC(DigitalCommandControl)という手法を使うとPCやスマホで、同一線路で複数の車両を制御したり、照明のON/OFF、車両の位置を検出してのポイント切り替え、リアルな警笛、踏切の音、車両の走行音、アナウンス音などを再現しつつ自動走行もできるらしい。いつか自動走行する極小箱庭を作ってみたいと思う。
昭和の日本の風景や外国の風景、タグボートや漁船とローカル線のある風景や、トロッコの走る炭鉱風景とか、列車砲のある戦場風景も面白そうだ。3Dプリンターや、レーザー加工機を使って作りたい。チョコレートの箱にジオラマを作ったことで夢想は広がってゆく。
2024/2/14
今年は赤のマイアーニ
2023/2/14
2年ぶりの「マイアーニ」は缶だった。