2025/4/1

2025年4月1日、iOS 18.4のアップデートによりApple Intelligenceが利用可能になった。Apple Intelligenceは、iPhone・iPad・Macに組み込まれるAIで、「文章作成」「画像生成」「Siriの強化」といった機能を提供する。さっそく使ってみた。
1. 文章作成
メモアプリで、校正や書き直しができるようになった。これまでは、メモアプリで文章を作成し、それをChatGPTに貼り付けてプロンプトで指示を出していたが、この新機能ではボタン一つでそれができる。また、「文脈を整理して前後関係を整える」や「○○調に変更」といった細かい指定も「変更を説明」に書くことができる。
ChatGPTと併用するより格段にシンプルだ。しかし、従来のようにメモアプリとChatGPTを並行利用していれば、原文と修正後の文章を記録しながら作業できた。面倒に思えるかもしれないが、途中経過を振り返れるのは大きな利点だった。
2. 画像生成
新たに追加されたImage Playgroundアプリでは、AIを使って画像を生成できる。しかし、試した限りでは期待するような画像にはなりづらい。Stable Diffusionを使ったときと同様、最初は面白いが、そのうち求めるクオリティに達せず、使わなくなる可能性がある。
メモアプリで使える「画像マジックワンド」機能は面白そうだが、私のiPadではまだ利用できない。
写真アプリの「メモリムービー作成」機能では、説明を入力すると写真やビデオを組み合わせてオリジナルムービーを作ってくれる。ただ、まだ満足できる仕上がりにはならない。プロンプトの工夫次第ではあるが、期待通りの映像を作るには時間がかかりそうだ。一方で、写真の検索機能は以前より向上しており、これは実用的に使えそうだ。
クリーンアップ機能はすでに利用できるようになっていたものだ。昔は画像ソフトで苦労していた加工が簡単にできる。なかなか良いが、うまくいくものといかないものがある。
総じて、Apple Intelligenceの画像機能は、まだ「意図した通りの画像を生成する」レベルには達していない。今後の改善に期待したいが、完成までには時間がかかるかもしれない。
3. Siriの強化
Siriのアップデートにより、タイプ入力が可能になり、ChatGPTとの連携もできるようになった。また、iPhoneのスクリーンエッジが光るSiriの起動表示はクールなデザインだ。
ただし、我が家ではSiriに話しかけるデバイスがHomePodなので、あまり変化を感じられない。HomePodもアップデートされたが、賢い応答が増えた実感はなく、現時点では大きな改善は見られない。
また、Appleが発表した以下の機能はまだ利用できない。
画面の内容を認識してアクションを実行するオンスクリーン認識
デバイス上の情報をもとに応答するパーソナルコンテクスト認識
アプリ内・アプリ間でシームレスにアクションを実行するSiriの高度化
これらの機能については、「今後のソフトウェアアップデートで利用可能になる」らしく残念ながらまだ使えない。
Apple Intelligenceの可能性
今回のアップデートでは、Apple Intelligenceのすべての機能が解放されているわけではなく、使い勝手が劇的に変わったという印象はない。
ただし、Apple Intelligenceはオンデバイス処理を基本とし、プライバシーを重視する設計になっている。サーバー接続時も「プライベートクラウドコンピューティング」を採用し、個人情報を守る仕組みが整えられている。そのため、ChatGPTを単独で利用するよりも、Apple Intelligenceのほうがセキュリティ面で安心できるかもしれない。
また、自分の好みや癖に合わせて、よりパーソナルなツールとして育てていく楽しみがある。ChatGPTもカスタマイズを重ねてきたが、「プライバシーを守りつつ、使いやすさを向上させる」という点では、Apple Intelligenceに今後も期待したい。
2025年4月2日 システムのアップデートと問題
昨日、Appleが大きなアップデートを行った。それと関係があるのかはわからないが、いくつかの不具合が発生し、結果的に回復した。
その1:Apple HomePod
Siriに話しかけると、「話しているのは中村さんですか?」と、こちらを問い返してくることがある。私の声をなかなか覚えてくれないのだ。少々煩わしいが、AIの精度が上がれば、そのうち改善されるだろうと考えていた。ところが、AI機能が強化されたはずの今日また問いかけてきた。しかも「中村さんですか?」と問いかけるべきところを、変な名前で呼ばれた。何と言われたのか、はっきりしない。
年末から年始にかけて、Siriのショートカット機能の動作が不安定だったが、3月末には回復していた。そこへ4月1日のシステムアップデート。そして今日、この現象が発生した。今までこんなことはなかった。再現性もはっきりせず、他にも問題があるかどうかわからない。ひとまずHomePodを再起動して、様子を見ることにした。
その2:SONY 75インチ 4K TV
HomePodの挙動に首をかしげながら、ショートカット経由でテレビの電源を入れた。すると、音声は聞こえるのに映像が出ない。チャンネルの変更はできる。だが、画面は暗いままだ。
試しにレコーダーのチューナーに切り替えると、そちらは正常に映る。つまり、モニター自体に異常があるわけではなさそうだ。それでも、TVチューナーに戻すと映像は出ない。仕方なく、テレビを再起動した。すると、何事もなかったかのように映像が映るようになった。
テレビもこういう時代になったのか、と妙な感慨がある。問題が起これば、再起動。それで直るのだから、まるでコンピューターと同じだ。
その3:SwitchBotプラグ
2、3日前、トイレの換気扇が作動していないことに気づいた。SwitchBotのプラグを使い、人感センサーと連動させて換気扇のON/OFFを制御している。だが、うまく動作していない。
プラグを再起動してみたが、症状は変わらない。念のため、アプリのオートメーション設定を確認すると、該当する設定が見当たらない。まるで消えてしまったかのようだった。
そもそも、このトイレの人感センサーはWi-Fiの感度が悪く、認識に失敗するとエラーを出すことが多い。センサーの電池切れかとも考えたが、交換時期にはまだ早い。それが昨晩、突然正常に戻った。
まとめ
AppleのOSアップデートのタイミングで、いくつかの異常が発生し、そして回復した。因果関係があるのか、単なる偶然なのかはわからない。ただ、いずれの問題も再起動という単純な対処で解決している。
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それにしても、現代の家電製品は、もはや「機械」というより「小さなコンピューター」だ。何か不具合があれば、電源を落とし、もう一度立ち上げる。それで大抵の問題が解決する。この様子は、昔のテレビやラジオとは違い、パソコンのそれに近い。
便利ではあるが、少しばかり不安定でもある。思えば、電気製品はどんどん「考える」ようになった。だが、その「考え」がこちらの意図とズレたとき、かえって面倒になる。HomePodの「中村さんですか?」という問いかけなど、まさにそうだ。こちらは指示を出しているつもりなのに、向こうは「あなたは誰?」と聞いてくる。妙な話である。
けれど、再起動すれば直る。それならば、まあ、よしとするべきか。