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初めてのリコーダー

執筆者の写真: NappleNapple

2025/2/20



 木管楽器のリコーダーは、中世からルネサンス時代にかけてヨーロッパで発達した楽器だ。もともとは木製で、鳥の笛のような形をしていたという。音色は明るく、澄んでいる。


 小学生の頃、音楽の授業で使っていたのはソプラノリコーダー。高校ではアルトリコーダーに変わった。そういえば、小学生の頃は「リコーダー」とは呼ばず、「スペリオパイプ」と言っていた気がする。けれど、どうやらこれは一般的な楽器の名称ではなかったらしい。もしかすると、特定のモデル名だったのかもしれない。


 当時は、潜望鏡のようにリコーダーがニョッキリ飛び出したランドセルを背負っていた。歩き歩き吹いたりもした。学校で習った頃は、大勢でピーピー吹く音がやかましく、テストでは緊張して手が震え、あまりいい思い出はなかった。それが今、同じ楽器を手に取ってみると、不思議と愛着が湧く。実は、いい楽器だったのだと思う。


 思えば、学校で習った物語や詩も、当時は面倒に感じていたのに、大人になった今は味わい深く感じるものが多い。どうして学生時代に、その良さを実感できなかったのだろう。そんなことを考えながら、リコーダーをそっと吹いてみる。


2025219ソプラノリコーダー

2025−19アルトリコーダー

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