2024/4/13
あり得ない世界
実験1
「ありえない世界」を描かせたとき、AIはどんな世界を想像するだろう。「奇妙、不思議、美しい、ありえない、壮大な世界」「Photos of the strange, mysterious, beautiful, impossible, and magnificent world」をプロンプトに生成させた。(全てStable Diffusionで生成)
自分では描くことのできない世界ばかり。でもなんとなく見たことがあるような感じがする。AIが学習した画像は、誰もがどこかで見たことがあるような絵なのだろう。奇妙、不思議、美しい、ありえない、壮大といくら言葉を連ねてもおおーすごいと思わず感嘆する世界は出現しなかった。ただ、描かせるほどに、画像はシンプルでダークになっていく感じがする。コレはどうしたわけだろう。
実験2
見たことのない生物はどうだろう。「見たことのない生き物の写真」「Photos of creatures you've never seen before」をプロンプトに生成を試みた。ところが・・・
ブロックされた。「見たことのない生物」を想像させることは許されないようだ。
追記
人に頼んで描いてもらったら、時間もお金もかかるだろう。しかしAIなら、思いついたことをすぐに無料で試すことができる。あまりに手軽だから、生成物に対する扱いが雑になってAIに申し訳ない。
画像が生成されるまでのわずかな時間は、とても短いのに長く感じる。画像が現れるのをワクワクしながら見つめている。そして画像が現れた途端に、好みか好みじゃないか判定が下り「次はどうなるだろう」と思っている。
便利になればなるほど、こうしたことが起きている。堕落が始まった。
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