2025/2/20

ジャズやフュージョンでおなじみのバー・チャイム(ウインドチャイム)は、もともと風鈴だったという。起源は古く、紀元前三千年頃の中国や、紀元前千年頃のローマにさかのぼる。もとは宗教的な儀式や魔除けのために使われ、日本にも奈良時代に青銅製の風鐸(ふうたく)として伝わった。貴族たちはそれを吊るして、涼をとったそうである。
ウインドチャイムというと、音階を持った楽器のようなものを思い浮かべるが、たしかに考えてみれば、風鈴と同じ理屈で音を出している。玄関に吊るすつもりで買ったものも、言ってみれば風鈴そのものだった。そしてそれもまたウインドチャイムというわけである。
喫茶店の入り口で鳴るチャイムを思い出す。窓を開けていると、風がそっと揺らして、何かの合図のように澄んだ音が落ちる。誰かが入ってきたわけではない。ただ、風が通り過ぎただけなのだが、その一音が、ふと時間を止める。

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