2025/2/20

バー・チャイム(ウインドチャイム)の起源は古代文明にさかのぼり、もともとは宗教的な儀式や魔除けのために使われていた。最も古い例として、紀元前3000年頃の中国 では、「風鈴(ふうりん)」の原型となる青銅や竹で作られたもの が寺院や宮殿に吊るされ、風水によって邪気を払う とされていた。
紀元前1000年頃の古代ローマ では、「ティントゥイナブルム(Tintinnabulum)」 という風鈴に似た装飾品が登場し、家の入り口や神殿に吊るされて邪悪な霊を遠ざける 役割を果たしていた。
日本でも、奈良時代から平安時代 にかけて風鈴が発展し、仏教の影響で寺院に設置されるようになった。奈良時代には中国から伝わった青銅製の風鐸(ふうたく) が用いられ、平安時代には貴族たちが涼をとるために愛用した。
時代が進み、1960〜70年代のジャズやフュージョン で、バー・チャイムはパーカッションの一部として取り入れられるようになった。今や、風鈴とバー・チャイムはまったく異なる用途を持つが、その響きの美しさに変わりはない。
その音色に誘われ、衝動買いしてしまった一品。玄関チャイムのつもりで手に入れたものも、実はウインドチャイムだった。

2025218チャイム
2025220チャイム2
Comments