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初めてのカズー

執筆者の写真: NappleNapple

更新日:3月4日

2025/2/20



 高校生のころ、フォークギターを弾きながらカズーを吹いた。おもちゃのような楽器なのに、ギターの音に絡むと妙にそれらしく響くのがおかしかった。


 カズーは十九世紀のアメリカで「ミルク缶のような形の音響装置」として生まれ、やがて今の形になった。二十世紀にはポピュラー音楽にも用いられるようになったという。見た目は笛に似ていて、指を置くためらしい丸い窪みまであるが、これが何の役にも立たない。試しに吹いてみても音は出ず、演奏するには端をくわえ、鼻歌のように声を出さなければならない。そうすると内部の膜が振動し、ブーブーとした独特の音が響く。言葉そのものが楽器に変わったような、不思議な感触があった。


2025218カズー


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