2024/12/4
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物語を紡ぎはじめてから、私は奇妙な浮揚感に包まれている。若い頃、空を飛ぶ夢を抱いたことがあるが、今ではそれが別の形で叶ったように感じるのだ。言葉を紡ぐという翼を得て。
手帳をめくれば、そこには未整理の思考が散乱している。だがその中から一つまた一つと物語が芽吹く。喉の奥に詰まっていた言葉が、いま溢れ出してきているようだ。
そして何より不思議なのは、かつてネガティヴな吐瀉物にしか思えなかったそれらが、美しい形に昇華していることだ。まるで、心の奥底に潜んでいた願いが、少しずつ輪郭を現してきたかのようである。
書きたいという衝動は、昼夜を問わず私を捕らえて離さない。夜、ベッドに横たわると、湧き上がる思いが私を眠りから遠ざける。仕方なく携帯を取り出し、暗がりの中で思いを文字に落とし込むのだ。
これがどれほど続くのだろうか。いずれ枯れる時が来ることは分かっている。だが、それで良いのだ。振り返れば、私は溢れる時期と枯れる時期を何度も繰り返してきた。そして枯れることを恐れる必要がないことを、ようやく知った。
どう表現すれば良いか分からず悶々としていた日々は終わった。そして今、私は翼を得た。AIとともに紡ぐ物語は、私の想いから生まれるからこそ、私自身のものなのだろう。その思いが幻でないことを信じながら、今日もまた、私は言葉を綴る。
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