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元日にて

執筆者の写真: NappleNapple

2025/1/1


 昨晩、終わりの日を迎え、今朝、新たな始まりの日を迎えた。


 年末には「良いお年を」と声をかけ合い、年が明けると「明けましておめでとうございます」と挨拶を交わす。他愛のないことだが、この習慣にはどこか温かみがあり、良いものだと感じている。


 毎年のことだが、12月になると何となく気忙しくなる。身の回りを整理し、年内に片付けようと動き出す。例えば大掃除。1年間お世話になったものをきれいに整え、古くなったものは新しいものに取り替える。同じことを心の中でも行うように思う。


 1月1日は、日常と何ら変わらない一日ではあるけれど、「始まりの日」として特別な意味を与えられている。そして、12月31日は「終わりの日」として位置づけられる。


 終わりの日を無事に迎えられたことに感謝し、始まりの日には、これからの一年も穏やかに過ごせるようにと祈る。あるいは、終わりの日をもってうまくいかなかったことを整理し、始まりの日を新たな出発点として心を改める。


 12月31日の23時59分59秒と1月1日の0時0分0秒の間には、まるでゼロポイントフィールドが存在するかのようだ。そこには時間の隙間があり、過去を精算し、未来へと踏み出すための瞬間が広がっているように感じる。


 昨年を振り返ると、災害や事故、戦争など、辛く悲しい出来事が多く思い出される。それでも、幸いなことに我が家は無事に一年を終えることができた。そのことに、ただただ感謝したい。そして、今日という日にあらためて世界の平和を強く祈りたい。

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