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執筆者の写真Napple

天体撮影の準備 その2

更新日:2022年9月12日

2022年1月22日


 ミラーレスと望遠レンズを手に入れたことで月面撮影ができるようになった。更に倍率を上げ長時間露光をしたい。そんな折にPolarisを見つけた。従来の赤道儀やポータブル赤道儀とは異なる汎用的な電動架台である。「電動三脚ヘッド」と呼ばれ、アストロキットを使用するとアプリと連動し赤道儀以上の機能を発揮するらしい。アプリの完成度が不明なので、何ができるか実はまだよくわからない。しかし、もしかすると、これこそ求めていたものかもしれない。

WEBによると

  1. 赤道儀式架台と同じ様にヘッドが動き天体撮影ができる。

  2. アプリはアストロマップ、AI、スマホのセンサーを使って自動制御する。

  3. 加速度センサーと電子コンパスで、緯度、経度、姿勢データを取得。

  4. プロセッサが極軸を制御するため極軸校正の必要が無い。

  5. 高精度ホール素子角度センサーと減速ギアボックスで、最大0.0025°(9秒角)の精度を達成。

  6. 長時間露光の深空撮影は、一連の写真を長時間露光で撮影し、撮影後フレーム内の星の位置を認識し、カメラの動きと方向を修正、撮影が完了すると、撮影した写真の位置を合わせて積み重ね、超長時間露光写真を作成する。

  7. 撮影データを取り込んで、パノラマ写真、タイムラプス、露光補正、段階露光など、通常パソコン処理が必要になる写真を自動レンダリングする。

  8. カメラの制御を行う。

 天体撮影の準備その1で撮影機材に求めた条件を全て満たしている。つまり、iOSで無線操作でき、自動軸合わせ、自動導入、自動追尾、コンパクトで精度が良く、ポタ赤と変わらない価格で、しかもAIを搭載し露光補正、段階露光などの機能まで提供される。それが今なら40%オフで手に入る。募集期限はあと1週間。

 

  NikonはZマウントのレンズを急速に整え始めている。2月に100-400mm、4月に800mmの望遠レンズが登場する。懸案だった赤道儀が見つかったことで、急速に天体撮影は現実味を帯び始めた。そこで2月発売の望遠レンズとテレコンの組み合わせを検討。

  1. NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S

  2. Z TELECONVERTER TC-2.0x

  3. Z50で利用すると最大焦点距離1200mm

400mmは高い、800mmは魅力だがなお高い、そこでFマウントの500mmで再検討。

  1. NikonマウントアダプターFTZII

  2. AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

  3. AF-S TELECONVERTER TC-20E III

  4. Z50で利用すると最大焦点距離1500mm

単純比較すればFマウントの方が

  1. かなり安く

  2. 焦点距離を300mm伸ばすことができる

  3. 1200g重くなるが

  4. F5.6固定で同じ

 問題は画質だ。Fマウントの500mmはテレコンをつけると、像のニジミ、倍率収差が目立ち画質低下は明らかと言うレビューがあった。コストと焦点距離の魅力を考えるとこれを覚悟の上でFマウントの500mmに決定。また実験で手持ちの三脚は微調整がむつかしい事がハッキリしているから、この際よい三脚を使いたいところだ。


 

2022年1月26日

三脚来る

GITZO 三脚 マウンテニア 1型 カーボン 4段 ボール雲台QDキット GK1542-82QD

  1. メーカー名 ジッツオ

  2. 重量 1.78 kg

  3. 全伸高 171 cm

  4. 格納高 65 cm

  5. 雲台タイプ ボール雲台

  6. 最大耐荷重 14 kg

  7. 最大耐荷重 10 kg

  8. 全伸高 147 cm

  9. ベース側直径 42 mm

 全ての稼働部がスムーズに動く。

 

2022年2月1日

マウントアダプター来る

Nikon マウントアダプター FTZ II

  1. 型式 マウントアダプター

  2. 対応カメラ ニコン Z マウントのミラーレスカメラ

  3. 寸法 約70mm(最大径、突起部除く)×70mm

  4. 質量 約125g

 これで豊富なFマウントのレンズを使える。

 

2022年2月14日

望遠レンズ来る

NIKKOR AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR 

  1. 型式 ニコンFマウントCPU内蔵Eタイプ、AF-Sレンズ

  2. 焦点距離 200mm-500mm

  3. 最大口径比 1:5.6

  4. レンズ構成 12群19枚(EDレンズ3枚)

  5. 画角 12°20′-5°00′(FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)

  6. 手ブレ補正 ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式

  7. VRモード:NORMAL/SPORT

  8. 最短撮影距離 2.2m(ズーム全域)

  9. 最大撮影倍率 0.22倍

  10. 絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)

  11. 絞り方式 電磁絞りによる自動絞り

  12. 最大絞り f/5.6

  13. 最小絞り f/32

  14. アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 95mm(P=1.0mm)

  15. マウントアダプターFT1適否 AF駆動可

  16. 寸法 約108mm(最大径)×267.5mm

  17. 質量 約2300g(三脚座を含む)

 フルサイズで200-500mmのレンズをAPS-CサイズのZ50で使用すると画角が狭くなるため300-750mm相当になる。2倍のテレコンバーターを使用すれば600-1500mmになる。現物は思っていた以上にでかくて重い。

 

2022年3月16日

テレコン来る

NIKKOR NIKON AF-S TELECONVERTER TC-20E III

  1. 焦点距離 主レンズの2倍

  2. レンズ構成 5群7枚(非球面レンズ1枚)

  3. 最短撮影距離 主レンズと同一

  4. 絞り方式 自動絞り連動

  5. 測光方式 開放測光連動

  6. マウント 前側:AF-S/AF-Iレンズ専用マウント、後側:ニコンFマウント

  7. 寸法 約66mm(最大径)×48mm

  8. 質量 約330g

  9. 絞り連動範囲 f/2~f/32(有効F値ではf/4~f/64)

  10. 撮影倍率 主レンズの2倍

レンズに装着しないとき、カチカチと音がする。

 

2022年7月26日

電動三脚ヘッド来る

仕様

  1. 基本情報

    1. メーカー名 BENRO社

    2. 製品名 Polaris

    3. 重さ 1.5kg/3.3ポンド

    4. 寸法 160×139×125mm

    5. 最大積載重量 7kg

    6. ピッチレンジ 80°;-80°

    7. パンレンジ 無制限

    8. 最高回転速度 7°/秒

    9. 角度精度 0.0025°

    10. トーション 70KG F*cm

  2. データインターフェース

    1. カメラコントロールインターフェース タイプC

    2. 多機能拡張インターフェース ミニHDMI

    3. シャッターインターフェース 2.5ミリメートル

    4. カメラステータスインターフェース 2.5ミリメートル

  3. ネットワークサポート

    1. SIMカード ナノSIM

    2. 4G FDD、TDD、WCDMA

    3. ブルートゥース ブルートゥース4.2

    4. Wi-Fi Wi-Fi 2.4G

  4. バッテリー情報

    1. 容量 11.1V 2500mAh

    2. タイプ リチウムイオン

    3. 充電時間 2.5時間(9V、2A)

    4. 充電電圧 5V、9V

    5. 充電プロトコル PD 3.0/Type-C V1.4

    6. 充電ポート タイプC

  5. ハードウェア

    1. TFカード マイクロSD(最大。容量は1TBです)

    2. 材料 アルミニウム、ステンレス鋼、PC、POM

    3. 三脚ソケット 3/8インチねじ込み式(1/4インチねじ込み式アダプター付属)、クイックリリースインターフェース

    4. カメラの設置方法 クイックリリースプレート

思って居た以上にコンパクトで、美しい。


Polarisに256MBのMicroSDカードを挿入。

 

 16-50mm f/3.5-6.3、50-250mmf/4.5-6.3、300-1500mmf/5.6、とりあえず広角から超望遠までをカバーするレンズが手に入った。

 レンズ、テレコン、アダプター、カメラの重量合計は3.2kgとずっしり重い。Polarisの対荷重は7kg。カメラとPolarisを加えた総重量が4.7Kgとなるが、三脚の対荷重は10kgなのでスペックとしては余裕がある。実際に組み立てるとかなり重い。一般的な赤道儀はバランサーでバランスを取るところだが、Polarisはバランサーなしでしっかりカメラを支えてくれる。三脚もしっかり安定している。アプリを起動してアストロモードにすると、キャリブレーションが自動で行われ、試しに月を選択すると、スルスルと月の方向へレンズが向けられた。

機材は揃った。


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