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初めてのRoland

  • 執筆者の写真: Napple
    Napple
  • 3 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:18 時間前

2026/8/8


 ローランドに出会い、システムシンセに憧れて、ローランドの社員になった。最初に手に入れたのはSYSTEM-100。そして、SYSTEM-100M/GR-500/RE-201/DSP-1000/JC-120/Rhodes mkI 73Keysと機材は増えていったが、演奏することなく手元を離れていった。懐かしい時代。会社も退職し、月日は流れ、巡り巡ってRoland AIRA Compactに巡り合う。今度はちょっと腰を入れて楽しもう。



 AIRA Compactシリーズは、キーとツマミとセグメントLEDをコンパクトな筐体に詰め込んだ思い切った設計を取っている。キーボードを捨て、表示も液晶表示を用いず4桁のセグメントと割り切った。キーもツマミも操作できるギリギリの大きさと間隔だ。しかしこの物理的に操作するキーとツマミは重要だ。昨今はなんでもアプリで実現できるが、物理的なキーやツマミはタッチパネルに比べると格段に使いやすい。デジタルにすることで色々なことが実現できる反面、たとえば鉄道ジオラマもデジタルより、実はアナログの方が制御しやすい。AIRA Compactは使いやすさを重視したミニマルシステムだ。


 しかし難点もある。複雑なシステムをモニターする表示は4桁のセグメントLEDだけ。しかもメッセージは省略されている。でもこれは、使い込めば問題はない。むしろ心地よいかも知れない。そこらへんの感覚こそがAIRA Compactの魅力なのだろう。一番気になるのはMIDIコネクタが背面にレイアウトされていることかも知れない。SYNC、MIXを上面にレイアウトし、まだスペースがあるのになぜMIDIを背面にしたのだろう。せっかくコンパクトにまとめたのに背面にパッチケーブルを繋ぐためのスペースが必要になる。とはいえこれはレイアウト次第、些細なことかも知れない。


 AIRA Compactシリーズは、同様のコンセプトで設計されたシンセやビートマシン、サンプラーなどがある。これらはケーブルで接続することで連動できる。それはかつてのアナログシンセのパッチケーブルを思わせる。たくさんスイッチやつまみを備えたアナログシンセは繋がれたパッチケーブルが怪物感を漂わせ、その物々しさこそが魅力の根源だった。と同時に、なかなか思うように操れない凶元でもあった。それがデジタルになったことで扱いが簡単になった。コンパクトにまとめられた機材は繋ぐことで簡単に連動する。その時、ケーブルが、往年の物々しさを演出し始める。セグメント表示とパネルを走るランプも、どこか往年のアナログシンセの雰囲気を醸している。


 AIRA Compactシリーズは本体にAIRA Compactの名称が刻印されていない。


E-4

Roland AIRA Compact Voice  Tweaker Eー4は2022年5月27日に発売された。超小型ボイスエフェクターである。

  1. ピッチ・フォルマント調整: 専用スライダーで声の高さやキャラクターをリアルタイムに変更

  2. Auto Pitch: 自然な補正からハードチューン効果まで対応

  3. Harmony: ボーカルに厚みや厚い和音を追加

  4. Vocoder: 多彩なシンセ波形を使ってロボットボイスなどを演奏可能

  5. Scatter: リズミカルなグリッチや特殊効果をプラス

  6. Looper: 最大24秒の録音と重ね録り(オーバーダブ)


J-6

Roland AIRA Compact Chord Synthesizer  Jー6は2022年5月27日に発売された。名機「JUNO-60」のサウンドを継承し、64種類のプリセット音色に100種類のコード・セットを内蔵。最大64ステップのコード入力が可能なコードシーケンサーである。9つのスタイルと12のバリエーションでコードをアルペジオやリズムフレーズを演奏できる。


S-1

Roland AIRA Compact Tweak Synth  Sー1は2023年5月26日発売、ポケットサイズのポータブル4音ポリフォニックシンセサイザーだ。40数年前(1982年)の名機SH-101を基にしていると言うことだが、いかにもシンセサイザーと言う形ではない。独自のACBテクノロジー音源で、64ステップのシーケンサーを搭載し、波形を自分で描くオシレータードロー機能や、本体を傾けて音色を変化させるDーモーション機能など面白そうだ。


T-8

Roland AIRA Compact Beat Machine Tー8は2022年5月27日発売のポケットサイズのポータブルリズム&ベースマシンである。史上最も有名なリズム・マシンである往年の名機「808」がこんなにコンパクトになってやってきた。 しかもTR-808だけではなく、TR-909のドラム音源(6トラック)、TB-303直系ベース音源(1トラック)も搭載し、最大32ステップのTR-RECシーケンサーは、ユーザーパターン最大64個が保存できる。


P-6

 サンプラーに音を取り込んで、ループ再生しながら、リアルタイムで音作りをする動画を見かけた。これがやりたくてRoland AIRA Compact Creative Sampler Pー6を手に入れた。2024年9月27日発売のポケットサイズのポータブルサンプラーである。内臓マイクで手軽にサンプリングができ、何やらグラニュラーエンジンというものが備わっており、64ステップシーケンサーも搭載している。6サンプル・パッドx 8サンプル・バンクのサンプリングができ最大48サンプルを保存できるとある。


 かつて記憶にあるサンプラーはキーボードの形をしていて、サンプリングした音に音階をつける楽器だった。時代は変わった。記憶とはおよそにつかわしくない、コンパクトで、ちょっとやそっとではわからない多機能なものが目の前にある。表示は4桁のセグメントLEDなのでシンプルである。そのシンプルさは潔いが、複雑な何もかもを表示するには潔すぎる。慣れないものには珍紛漢紛。Webで使い方が説明されている。こちらもシンプルでかっこいい。でも言葉がわからず珍紛漢紛。潔さとかかっこよさとは珍紛漢紛と同義語なのかも知れない。


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