2018年3月18日
初めて真空管アンプのキットを組んだ。約4時間ほどで仕上がった。残念なことに真空管の初期不良のため、一発で正常動作しなかったが、メーカーに修正していただいた。
今回真空管のアンプにこだわったのは、心地よく感じる音の理由の一つの、真空管を通した時に現れるとされる、偶数次倍音の増加した音を聞いてみたかった。
さて、そこで真空管アンプとJBLの音である。
TRK-3488とDA-DAC-10RをRCAケーブルで接続。
TRK-3488と4312MIIをスピーカーケーブルで接続。
TRK-3488の電源を投入。
かすかに真空管が明るくなる。
4312MIIからノイズは聞こえない。
TRK-3488のボリュームを10時あたりまで上げる。
Jean-Marc Foltz & Stephan Oliva の I Can't Get StartedをMacで再生。
なんという暖かい音が響いてきたことだろう。この瞬間のこの音は忘れられない。
うーんいい感じ。
Macで聞く音と比べると格段に奥行きがある。
音に丸みがある。
艶がある。
気持ち良さが違う。
Macで聞いていた音が、機械的で平板な音に聞こえる。
これが偶数次倍音の増加した効果なのだろうか。
父が初めて購入したステレオは真空管アンプだった。青年時代に愛用していたラジオも真空管の時があった。懐かしい音、懐かしい音楽。キュッと胸を掴まれる音。それは切ない体験をした時に聞こえていた音であり音楽である。真空管アンプだからと言って古臭い篭った音がするわけではなく、むしろクールな音なのだが、懐かしさを引き出すそんな感じがある。
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