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初めてのNFBオフ

更新日:2018年6月27日

2018年5月7日


TRK-3488のNFB(ネガティブフィードバック)をオンにして聞いてきたが、オフを試した。



目的:ON/OFFでどのような音質変化があるかを確認すること。

方法:Deezerで比較した9曲の試聴比較を行なう。またFFTWaveVer1.1(iPhoneXの波形解析アプリ)を使用し、1分前後4312MIIからの音を周波数分析したピーク値(赤)、平均値(紫)を比較する。

NFBとは:出力の一部を入力に戻すことで、全体のゲインは低下するが、帯域幅が向上し歪みも減少させることができるというもの。回路図を見ると、ON:6.8kΩ、OFF:33kΩの抵抗を切り替えているので、全く帰還をなくすわけではない。


試聴結果

1曲目:キース・ジャレット:ケルン・コンサート

ON

OFF:ピアノがダイナミックな感じ。


2曲目:ビートルズ:イエスタデイ

ON

OFF:ポールの声が艶やかに感じる。


3曲目:テイラー・スイフト:Shake It Off

OM

OFF:メリハリのある音。


4曲目:スイス・ロマンド管弦楽団 & エルネスト・アンセルメ:牧神の午後への前奏曲

ON

OFF:ざらついた感じが強調されるかも。


5曲目:パヴェル・ハス・カルテット:ドヴォルザークのアメリカ

ON

OFF:チェロの音色が艶やかに。


6曲目:ジョン・コルトレーン:ブルー・トレイン

ON

OFF:サックスの鳴きが飛び出してきた。


7曲目:ジーン・マックフォルツ:I Can't Get Started

ON

OFF:クラリネットがより艶やかに。


8曲目:サイモンとガーファンクル:アンジー

ON

OFF:少し歪みを感じるだろうか、その分ダイナミックな感じになる。


9曲目:マイルス・デイビス:Générique (Du film « Ascenseur pour L'echafaud »)

ON

OFF:あまり違いを感じない。


結論

オンにすると音は整うけれど、音量が下がり、躍動感や鮮度が落ちる印象がある。真空管アンプのよさも低減されるのだろうか。オフは総じて音量が上がり、かといって歪みははっきり感じない、くっきりした音になった気がする。反面、音に角が目立ち長時間聴くには少し疲れるかもしれない。たまにON/OFF切り替えて楽しむのも良いかもしれない。


追記

「真空管アンプで負帰還なんかかけるもんじゃない、真空管アンプの良さが台無しだ。」と仰る先輩がいる。そうなのかもしれない。


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