2018年3月20日
現在のAppleが提供するiTuneの音源は、ハイレゾではない。DACの性能はハイレゾ対応になっているから、ハイレゾ化されたとき、どう変わるのだろう。
主な音楽メディアのビットレート(量子化bit x サンプリングレートxチャンネル数)
FMラジオ:約96kbps
Apple Music:~256kbps
Google Play Music、 Amazon Primeなど:~320kbps
音楽CD(CD-DA):約1,411kbps(16bit/44.1kHz)
主なハイレゾ音源:約2,304kbps(24bit/48kHz)~
DS-DAC-10Rは、再生しているオーディオ・ファイルのサン プリング周波数によってインジケーターの色が変わり、Apple Music再生中は緑が点灯している。
44.1kHz 、48kHz 緑
88.2kHz 、96kHz 紫
174.6kHz 、192kHz 白
2.8MHz 明るい青
5.6MHz 暗い青
録音待機時 サンプリング周波数と赤色が交互に点灯
録音時 赤色
Apple Musicに音源があるソース
Apple Musicのビットレートは256kbpsでCDのビットレートの約1/5しかない。それはAACオーディオファイルという圧縮データだからだ。サンプリングレートは44.1kHzでCDと同じだが。ビットレートをおさえることができる。ストリーミングする上で、通信速度との兼ね合いからデータサイズを抑えるのは重要だ。最大約1/20の圧縮効率があるため、実データで見れば十分なデータ量だが不可逆圧縮のため、音質劣化が発生する。不可逆圧縮された音源の圧縮時に失われてしまった情報をデジタル処理で復元し、CD相当、あるいはハイレゾ音源相当の品質に向上させる技術があるようだが、DS-DAC-10Rにこの機能があるのだろうか。説明書を見てもイマイチわからない。同じシステムで同じ音源のApple MusicとCDの音を聴き比べれば音質の違いがわかるはずだ。
Apple Musicに音源がなくCDからiTunesにデータを取り込んだiMacのファイル情報 type1
同様に読み込んだビットレート違いのファイル情報 type2
iTunesへCDを読み込んだ場合デフォルトはAACに変換される。読み込み設定をAppleLosslessに変更することでCD音質のまま取り込むことができるようになる。ただし、iTunes Matchを利用しiCloudにアップした段階で、AACに変換される。Apple MusicもiCloudで同期をかけるとAACに変換されてしまう。上記の2種類の音源はApple MusicになくCDからインポートしたものだがデフォルト設定のまま読み込んでいたのでAACに変換されている。「もう愛は始まらない」はモノラルなら128kbpsになることが考えられるが情報としてはステレオとなっている。ここら辺がどういうことかわからない。何れにしても、CD音質のまま取り込んだ音源はリッピングしたMacならiTunesでもCD音質のまま再生ができ、Apple Musicを外してiTunesに同期させればiPhoneでも利用できるようだが、iCloudに同期した段階で、AACになってしまう。ともあれ、こうしてファイル情報を比較するとエンコード方式が異なっているなど興味深いこともわかった。
「Apple Musicで採用されている最大ビットレート256kbpsのAACというフォーマットが、音質にこだわるオーディオファンを満足させられるものであるのか、CDやハイレゾと比較しながら検証」では「Apple Musicはオーディオ用音源として十分使える」と述べている。
「ハイレゾリューションオーディオの音質評価」も興味深い。ハイレゾ音源とMP3やAAC音源の違いをどれくらい認識できるのかを試験している。結論としては認識できるとしているが、その程度については明確ではないように感じた。
iOS11から写真と動画のファイル形式が変わった。写真はHEIF、動画はHEVC。従来のJPEGより高効率圧縮ができる。こうしたことが音源ファイルに対しても実施されると推測される。2015年にすでにiTunesはハイレゾ対応済みらしいが、iTunesStoreがハイレゾ未対応のため利用できない。これは、ストリーミング再生と通信環境の兼ね合いが影響していると推測される。さらには256kbpsの音質で十分と思われている可能性もなきにしもあらずだ。音質の評価が数値で示されるものではないのだと思う。好みの問題は人によって異なり、いい悪いの判断は難しい。オーディオマニアの言う音の違いは、一般的な感覚と違う気もする。
2018年秋ユーミンのアルバムの多くがApple Musicにやってきた。大変に嬉しい。早速聴き始める。懐かしい曲たちに思い出が蘇る。さて、知らない曲が結構ある。ある時代以降の曲は聞いていないようだ。楽しみにして聴くと・・・ユーミンの優しい声が聞こえてくる。どれもユーミンなのだが、どれも同じように聞こえてしまう。曲につながる思い出がないからか・・・これから思い出にLINKさせればいいだけのことだが、やはり多感な時期の思い出につながる曲とは一線を画すようだ。知らない曲が山のようにあった。
AppleMusicのアルバムDA・DI・DAの「もう愛は始まらない」の情報はmacOS Mojaveのダークモードのおかげで雰囲気が変わったが、なんともそっっけない。ビットレートも不明だ。