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初めての音叉

執筆者の写真: NappleNapple

2025/2/20



 音叉は、1711年にイギリスの宮廷音楽家であり、トランペット奏者兼リュート奏者でもあったジョン・ショアによって発明された。楽器の調律を正確に行うために考案されたもので、U字型の金属製の腕が交互に振動し、空気を押し出したり引き戻したりすることで音波を発生させる。振動数は音叉の長さと材質によって決まり、サイズや形状を変えることで異なる音程の音叉を作ることができる。


 初めて、片側が開いた木箱にU字型の金属が突き出した不思議な道具を見たとき、「かっこいい」と思った。小さなタイヤのようなものが付いたハンマーで叩くと、「フオーン」と神秘的な音が響く。その音を初めて耳にしたとき、なぜか感動したのを覚えている。


 さらに、向かい合わせに置いた二つの音叉の片方を鳴らすと、もう一方も共鳴して鳴り始めるという実験を体験し、“共鳴”という現象を直感的に理解した。そして、フォークギターを弾くようになってから、音叉を使ってチューニングできることを知り、その瞬間、なんだか訳もなく嬉しくなった。初めて、音叉が”役に立つ”と実感した瞬間だった。


2025219音叉


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