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執筆者の写真napple

石ノ森章太郎

更新日:5月24日

石森章太郎との出会いは「サイボーグ009」だった。

私が出会った石森章太郎の作品。

  1. 1964年:サイボーグ009 1-15/27

  2. 1965年:アンドロイドV

  3. 1967年:怪人同盟

  4. 1967年:幻魔大戦 1-2

  5. 1967年:ジュン

  6. 1969年:リュウの道 1-8

  7. 1971年:仮面ライダー

  8. 1971年:原始少年リュウ

  9. 1971年:新幻魔大戦

  10. 1972年:人造人間キカイダー

  11. 1973年:イナズマン

  12. 1979年:幻魔大戦「神話前夜の章」「髑髏都市の章」

  13. 1983年:家畜人ヤプー

  14. 2014年:幻魔大戦Rebirth

 「石森」とかいて「いしのもり」と呼んでほしかったのに「いしもり」と呼ばれてしまったために、明示的に「石ノ森」と表記するようになった。ということみたいだが、私にとって彼の名前は「石森章太郎」であって「石ノ森章太郎」は何か収まりが悪い。

 「サイボーグ009」の絵のかっこよさ、精神性、カタルシス、そう言ったものが、少年の心に火をつけた。まだあの頃は漫画の単行本は少なかったし、そもそも両親は漫画本を買ってくれなかった。友人に借りたり、塾とか歯医者の待合室で断片的に見るばかりだったが、テレビアニメが始まり大喜びだった。でも漫画本で見た絵と違うのだ。

 高校生になると、自分で本を買うようになった。ある日書店で「リュウの道」を見つけた。この作品との出会いがSFの面白さを認識した時だったかもしれない。学校帰りに大きな書店のある駅で途中下車して一冊ずつ購入した。読み終えると、次巻を求めて本屋に向かった。「リュウの道」で冷凍催眠や恒星間航行、猿人、有尾人、ミュータント、アイザック・アシモフのロボット三原則を知った。とにかく絵が素晴らしく、キャラクター、原始に帰った地球、鬱蒼としたジャングル、未来感あふれる都市が緻密に描かれていた。本当に情景描写が上手い。とても丁寧に描かれている。この丁寧さで漫画を仕上げるのは大変だ。もしかするとアシスタントが書いていただろうか。

 大学生になって、梅田阪急ファイブ5階の駸々堂書店で「幻魔大戦」の単行本を見つけた。「これは、かつて、断片を見て、読みたくて仕方がなかった漫画だ!!」と狂気して、立ち読みした。しかし物語はどうなってしまうんだというところで終わっていた。

 「デューン/砂の惑星」に目が止まったのは、石森章太郎の絵が表紙だったからだ。その時は手に入れそこね、随分経ってから第1巻を手にしたが、石森章太郎の絵でなくなったその本は別物みたいだった。映画を見たが、かつて石森章太郎が挿絵を描いた雰囲気とは違った。とにかく石森章太郎の絵が印象的だったのだ。

 「家畜人ヤプー」も石森章太郎が絵を描いていた。とても刺激の強い作品で、立ち読みするには抵抗があった。後日Appleブックで石森さんの漫画版「家畜人ヤプー」を堪能した。とてもエッチで変な気持ちになる。

 「仮面ライダー」「キカイダー」「イナズマン」とドラマになった作品は、最初は見たものの、その後の作品にはついてゆけなかった。私にとって石森章太郎は「サイボーグ009」や「幻魔大戦」だった。思い切りのめり込ませておいて、途中で終わってしまった作品の続編を追い求めていた。亡くなってしまったから続編は望めないのだけど・・・。



 石森章太郎の描く女性はとても魅力的だ。003のフランソワーズには恋心が芽生えたかもしれない。

 初期のフランソワーズ

 ブラックゴーストから逃れ元の生活に戻っていたフランソワーズ。闘いに連れ戻すのは忍びないジョー。別れを告げて立ち去ろうとするその時・・・・

 フランソワーズはどんどん描き方が変わっていった。

 石森章太郎美人画集がある。

 初期の絵は漫画的でだんだん劇画的になってゆくのだが、最初の漫画チック絵が好きかもしれない。手足の書き方が独特で石森さんとすぐにわかる。指は省略、足は丸い。

 

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