2023/2/24
最初に覚えた画家の名前がダビンチだった気がする。まだどんな絵が好きかもはっきりしない頃。どんな画家がいて、どんな絵があるのかも分からない。何も知らない時代にダビンチはスゴイいと誰かが言った。
ダビンチの名前と共に知った「モナリザの微笑」は人類の宝だと聞きその言葉を信じた。子供時代というものは、誰かが言ったことを簡単に信じ込む。そしてその信じ込んだことがが基準となる。もし別の絵が基準となっていたら、今の自分の感性は変わっていただろうか。ダビンチが最初というのも思い込みかもしれないから、この命題は成り立たないかもしれない。だとしても、自分の原点を探訪するのは面白い。
ダビンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」が宇宙人へのメッセージとして宇宙探査機に乗せられたと思っていた。よく調べると記憶違いだった。しかし。金色の円盤にこの図柄が刻印され宇宙に飛び立ったという誤った記憶に半世紀以上支配されたことで、事実がどうであれ、ダビンチの描いたこの絵こそが、宇宙人に対してわれわれを示すメッセージとして適切だし、そうあるべきだと思う。
ダビンチは、まだ人類が飛行手段を持たない時代に、飛行機やヘリコプターをイメージした図を描いている。
ダビンチは骨格や筋肉、内臓を調べ絵を描いたという。そうした一つ一つが、やっぱりダビンチはすごいという思いを裏付け、彼の描くものに価値とか意味とかをもたらした。それは自分が基準にした人を確認することになりより一層基準と視点地位が固まっていった。
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