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執筆者の写真napple

怪獣たち

更新日:5月26日


 指で描いたゴジラをiPadとPencilで描き直した。指で描いたときは、手直しもままならなかったが、広い画面と先が細いペンで描くとつい手を加えたくなる。タブレットとスタイラスペンで描き始めた頃は、画面を見ながらタブレットに描くことに慣れず肩が凝って医者に通うことになったが、画面に直接ペンで絵を描くことができるようになると、変な力も入らないようで、描きやすい。iPadProは少々重いけれど、画面は大きく、取り回しがいい。寝転んでいても絵を描けるし、紙を回して書きやすい角度にする感覚で、Padを自由な角度にして描ける。


 

1. ゴジラ(1954年)

 夢で見るゴジラは、はじめ遠くにいる。ところが気がつくとすぐそばに来ていて、ハッと驚いて目が覚める。

 世界が平和でありますように。

 これは山根博士がゴジラに初遭遇した時に撮った写真。初代ゴジラは場面によって造詣が異なるように思う。このゴジラはずいぶん顎が発達している。よく見るとシン・ゴジラはこのゴジラがベースかもしれない。

 夢に見るゴジラを描きたい。現実に目の前にいるゴジラ、映画で見たようなそれでいてそうでない現実のゴジラ。シン・ゴジラはそんな映像であった。夢で出会うゴジラも、のしのしと歩くから、遠目で見るときは怖くないのだけれども、突然景色が変わってすぐそばに現れるときがある。目があったりすると怖くて生きた心地がしない。そんなゴジラを描いてみたいのだが、今日も描けず、イメージに近い映画のシーンを描く。

 辰巳を描けば干支の完成なのだが、どうにも蛇を描く気が起きない。龍もなかなかいい構図が決まらない。ここはやっぱりゴジラかな。

 芹沢博士。演じた平田さんは陸軍士官学校を出て東大法学部出身という秀才、眼帯をした博士といういかにも、かの時代的な姿で登場し、恋人と発明を失いゴジラとともに倒れた。ハリウッド版ゴジラでは渡辺謙さんが芹沢猪四郎という名で登場する。彼が手にしているオキシジェン・デストロイヤーはハリウッド版にも登場する。


2.ゴジラの逆襲(1955年)

 ゴジラ映画2作目に早くも怪獣対決が始まった。アンギラスはゴジラと同じく原水爆の影響でアンキロサウルスの生き残りが突然変異したというのだが、アンキロサウルス最大の特徴である尻尾最端部の骨質がないのが残念。

3. キングコング対ゴジラ(1962年)

 氷山からゴジラが登場するシーンが好き。キンゴジと呼ばれ、角度によってスルッと尖った感じの特徴的な顔をしている。対するキングコングは島から連れ出すあたりは本家を踏襲しているが、なんとも顔や動きが本家とは程遠くユーモラスであった。

4. モスラ対ゴジラ(1964年)

 干拓地から現れるゴジラ登場シーンは迫力がある。子供ながら巨大な蛾がゴジラと戦うことの不自然さを感じながらもいつしか受け入れていた。印象的な小美人の歌は伊福部さんの作曲じゃなかった。そしてこのゴジラはモズゴジと呼ばれる。

5. 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)

 ゴジラシリーズ第5作目、「空の大怪獣ラドン」「モスラ対ゴジラ」の続編となる。ゴジラが初めて善玉として描かれた作品で、以後怪獣同士の格闘劇が主になった。シリーズ最大の悪役キングギドラが初登場した時でもあった。沢山の怪獣が登場するためタイトルにゴジラの名が記載されない。4怪獣が出ているのに3大怪獣と言うのは、ゴジラ・ラドン・モスラの3大怪獣が宇宙超怪獣キングギドラと対決するという事らしい。富士山麓で決戦するスタイルは「怪獣大戦争」「怪獣総進撃」に踏襲され、お約束場面となった。黒部ダムで隕石から出現するキングギドラは惚れ惚れする。

6. 怪獣大戦争(1965年

 水野久美さんのX星人は悲しく魅力的だ。とにかくX星人の横一文字のサングラスのようなゴーグルやコスチュームがいい。

7. ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年)

 ゴジラシリーズ第7作目、不採用となった「キングコング対エビラ」の脚本をコングをゴジラに置き換えて作られた。このためゴジラがコングよりの陽気な性格になった。美女に好意を持った時の若大将を真似て得意げに鼻を擦ったりする。エビの怪獣は絵にすると単にエビを書いただけに見える。

8.怪獣島の決戦 ゴジラの息子

 シリーズ8作目にゴジラの子供が登場。雪が積もるゾルゲ島でゴジラに抱かれて冬眠するシーンは、ゴジラ映画の中では叙情的なラストであった。当時人気だった「おそ松くん」の「ちび太」がモデルというから驚く。全く顔も体型もゴジラらしくない、おちょくったキャラクターだが憎めない。

9.怪獣総進撃

 東宝怪獣映画20周年記念として怪獣を集結させた作品。脅威だった怪獣たちゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ(幼虫)、アンギラス、バラン、バラゴン、ゴロザウルス、マンダ、クモンガ、キングギドラを小笠原諸島に集め、平和裡に管理研究し始めた時代の物語。鉱物生命体のキラアク星人がこれを利用して地球を侵略しようとする。ここで登場するゴロザウルスは怪獣の中では最も恐竜的な怪獣だ。アロサウルスの末裔が怪獣化したという。

10.ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

 怪獣はフィクションという不思議な設定の映画。劇中に登場する怪獣たちは少年の夢の中の存在として描写される。ゴジラ、ミニラ、ガバラ、カマキラス、過去の映像の流用でクモンガ、アンギラス、ゴロザウルス、マンダ、エビラ、大ワシが登場。ゴジラの息子で初登場したカマキラスは、もともと牛ほどの大きさだった大カマキリが、異常高温と放射能で怪獣化したそうだ。カマキリの怪獣というのも驚きだが、牛ほどのカマキリがいたという設定にも驚く。

11. ゴジラ対へドラ(1971年)

 ゴジラシリーズ第11作目の作品。時代を反映し公害がそのまま怪獣になってしまった。田子の浦港で生まれ、オタマジャクシから直立2足歩行体へと変態する。縦長の赤い目、ボロ雑巾を重ねた様なドロドロの身体。ゴジラの左目を潰し、右腕を白骨化させ、空も飛ぶ恐ろしさ。サイケでシュールなゴジラ映画だった。

 ヘドラと戦う中で、ゴジラが口から放射線を吐いて初めて空を飛ぶシーンがある。その時のゴジラの姿はもう少し尻尾を曲げればこんな感じだろう。そしてこれこそウロボロスサークルなのだ。

12.地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972年)

 ガイガンは宇宙恐竜をサイボーグ化した怪獣である。地球侵略のためM宇宙ハンター星雲人がキングギドラと共に地球に仕向けた。ゴジラとアンギラスと地球人の連携攻撃にあい宇宙へ退散する。初代ガイガンはぼってりしていたが、ゴジラFINAL WARS(2004年)に現れたガイガンはカッコいい。

13.ゴジラ対メガロ(1973年)

 カブトムシを思わせる風貌、シートピア海底王国の守護神である。ドリル状の腕で地中を高速移動、空を飛ぶこともできる。口から地熱ナパーム、角から殺獣光線を放つ。人類が地下水爆実験でシートピア海底王国を破壊したため、シートピア人が鉄槌としてメガロを地上へ送り込んだのである。

 これは一体なんだ?ジェットジャガーだよ!なんだって?どうしてこんな・・・1970年代の変身ブームやロボットアニメの影響で登場した東宝初の巨大ヒーローである。メガロ・ガイガンチームにジェットジャガーはゴジラと共闘する。本来等身大の良心回路を持ち遠隔操作される人型ロボットだが、正義の意思が芽生え奇跡的に自我に目覚め巨大化する・・・というすごい設定。初めてみた時は呆れてしまった。アメリカに熱狂的なファンがいるらしい。独特な顔は般若がモチーフらしいが、メカゴジラに通じるところがある。

14. ゴジラ対メカゴジラ(1974年)

 ゴジラシリーズ第14作目ゴジラ誕生20周年記念に製作された。翌年の1975年に開催される沖縄国際海洋博覧会を意識して沖縄を舞台としている。本作品は兵器車両や自衛隊や防衛軍などは登場しない。愛犬が怒るとメカゴジラに似た顔になる。

15.メカゴジラの逆襲(1975年)

 ゴジラとキングシーサーに敗れ、海に沈んだメカゴジラだったが、ブラックホール第3惑星人は真船博士と手を組み、天城山中の秘密基地でメカゴジラを修復し、メカゴジラ2として蘇らせていた。また真船博士が発見したチタノザウルスが横須賀にあらわれる。水陸両性で温和な性質だが頭に取り付けられたアンテナ状のコントロール装置によって操られゴジラと戦わされる。「怪獣」ではなく「恐龍」と呼ばれカラフルな色彩をしている。人間社会から迫害された博士とその娘の物語。

16.ゴジラ(1984年)

 ゴジラ映画が作られない時代がしばらく続いたが、ついに「いま 壮大なロマンの目覚め!」「30年間の沈黙を破って全世界待望の「ゴジラ」最新作!」「日本を呑むか、地球を壊すか!」「80メートル、5万トン、列島をひき裂く巨大怪獣」「もう誰も…ヤツを止められない!」「やっぱり奴は生きていた!」と9年ぶりにゴジラが復活した。それはやや子供じみた傾向だったゴジラ映画をシリアス路線に引き戻し、遠くにシルエットで見えていたゴジラが、気がつくと、窓の外にいる。ぎょっとして逃げ出す。空気が重くて、泳ぐように空気をかき分けなければ前に進めない。夢の中のゴジラはこうして僕を追いかける。そんな存在感を取り戻した。

17. ゴジラvsビオランテ(1989年)

 ゴジラシリーズ第17作目平成vsゴジラシリーズの第1弾。川北紘一、大森一樹、すぎやまこういちらが起用され、久々に伊福部昭の音楽に回帰。ミニチュアセットで市街地が描かれるのも最後で、以後はCGになって行く。沢口靖子と薔薇とゴジラ細胞から出来上がったビオランテは、形状がよくわからない。薔薇の花を散らせた後は、薔薇とも人とも思えぬ異形となる。

18.ゴジラvsキングギドラ(1991年)

 東宝創立60周年記念作品。23世紀の日本は圧倒的な軍事力と経済力で世界の国々を隷属させるに至った。そのため国力の格差是正を訴える組織がキングギドラを使って20世紀の日本を脅迫し、23世紀の日本を弱体化させようとするというなかなかとんでもない物語。これに対抗するためにゴジラを復活させギドラを撃退するが、今度はゴジラが日本に牙をむく。そこでギドラをメカキングギドラとして再生しゴジラを打つ。なんだかなー。

19.ゴジラvsモスラ(1992年)

 メカキングギドラとの戦いで海底で眠りについたゴジラが再び目を覚ました。これに呼応して北の海の氷河に眠っていたバトラが復活する。ゴジラとバトラとモスラの三つ巴の戦いが始まった。

20.ゴジラvsメカゴジラ(1993年)

 ゴジラ生誕40周年記念作品。メカゴジラは対ゴジラ組織Gフォースが開発した対ゴジラ兵器。23世紀のテクノロジーで生まれたメカキングギドラを解析して開発した。ゴジラは京都を襲い、清水寺の避難シーンはその場にいた修学旅行生が協力した。ファイヤーラドン、ベビーゴジラが登場。


21.ゴジラvsスペースゴジラ(1994年)

 かつて宇宙へ飛散したG細胞から生まれた宇宙怪獣スペースゴジラが飛来する。メカゴジラがゴジラに敗れた一年後、国連G対策センターは対ゴジラ兵器MOGERAを完成させていた。かくしてゴジラとスペースゴジラとMOGERAの三者が福岡で相まみえる。


22.ゴジラvsデストロイア(1995年)

 スペースゴジラとの戦いから1年後、香港に全身燃えるようなゴジラが出現した。体内炉心が不安定になったゴジラがメルトダウンを起こしていたのだ。同じ頃かつてオキシジェンデストロイヤーを使用した際に、海底に眠っていた古生代の生命体が無酸素環境下で活性化し異常進化を遂げデストロイアが誕生してしまった。

23.ゴジラ2000 ミレニアム(1999年)

 ゴジラvsデストロイア以来4年ぶりの公開。背鰭が大きく鋭く強調され斬新なデザインに一新されたゴジラが登場。初代ゴジラから直接繋がる作品となる。

24. ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(2000年

 毎回デザインが異なるゴジラ 。初代は格別なものがあるが、このゴジラは背びれが素敵だ。ゴジラが海の中を泳ぐシーンはビオランテで登場しているが、今回は海イグアナのように泳ぐ姿がかっこいい。

25.ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)

 古代から「くに」を守る「護国聖獣」西の白虎:バラゴン、南の朱雀:モスラ、東の青龍:ギドラがゴジラと戦う。初代ゴジラを踏まえながら、3怪獣が誕生した物語を全く無視。ギドラさえ宇宙怪獣ではなく国を守る聖獣として登場する。北の玄武がいないなど、ツッコミどころはあるけれど、妙に気に入っている。燻銀のような宇崎竜童の演技、ゴジラ映画らしからぬヒロイン新山千春、大涌谷でゴジラに挑むバラゴンは健気で愛おしい。


26.ゴジラ×メカゴジラ(2002年)

 柘植真智子首相指揮のもと、初代ゴジラの骨格をベースにメカゴジラ「機龍」は作られた。アブスリュート・ゼロでゴジラを倒そうとしたその時、ゴジラの雄叫びが機龍を狂わせる。

27.ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年)

 先の対ゴジラ戦で大きく損傷した機竜は、3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)が破損したため、右腕に4式対獣掘削装置(スパイラル・クロウ)と胸部に4式3連装ハイパーメーサー砲が新たに装備された。

28.ゴジラ FINAL WARS(2004年)

 クモンガはカマキラスと異なり元から怪獣と呼べるほどの大きさだったという。土中に眠りゴジラも動けなくなるほどの粘着質で強靭な糸を吐くが、火に弱い。興奮するとオーム同様青い目が赤くなる。カマキラスとミニラの戦いで目覚め、カマキラスを仕留める。ミニラも捉えたが放射能火炎で炎上した。「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」「怪獣総進撃」に登場したクモンガは直線的な糸を噴出するだけだったが、本作で一度空中へ噴出された糸がネット状に展開して相手を包み込むという能力強縛デスクロス・ネットを披露する。

29. シン・ゴジラ(2016年

 ゴジラ本体はいささかあっさりした感じに仕上がってしまった。幾重に塗り重ねても、なかなかこってり感が出せない。昨年の正月に、このソフトで最初に描いたのもゴジラだった。ツールの使い方はだいぶわかってきたけれど、使いこなすには程遠く、筆先が思うようにいかないが、ゴジラを描くのは楽しい。楽しいのが一番。そして今週公開のシンゴジラが楽しみ。

 上陸するたびに進化するシン・ゴジラ。右往左往する人間たち。初代ゴジラの次に好きなゴジラ作品となった。この絵は想像上のシーンで、東名高速道浜名湖橋を破壊して都田川河口に上陸したゴジラを描いている。


30. GODZILLA 怪獣惑星(2017年

 初夢を見た。ゴジラに追われ、物陰に隠れてやり過ごした。静かになったので、そっと出て見ると、ゴジラが見下ろしていた。絶体絶命だと思った瞬間。愛犬に起こされ助かったのであった。気がついた事があった。それはとても大切なことだったと思う。それはこの世の秘密を解き明かすほどの事だった気がする。でも忘れてしまった。記憶にとどめておこうとしたのに、ちょっと気持ちをそらしたばっかりに、するりと抜け落ちてしまった。気持ちがざわつく日というのがある。何か予感のようなものを孕んで・・・。

31.GODZILLA 決戦機動増殖都市(2018年)

地球に帰還した人類は、そこが2万年後の地球であることに驚く。時空の歪みが原因だった。そしてさらなる危機が彼らを襲う。一行は散り散りになり、ハルオは人類の末裔・フツアの民に救われる。

32.GODZILLA 星を喰う者(2018年)

 武装要塞都市を起動させてゴジラ・アースに挑んだハルオたち。そんな中、共闘関係にあった異星人種族ビルサルドと人類の間に生じた亀裂が表面化し、一行は打倒ゴジラ・アースの機会を逃してしまう。そして地上の支配者となったゴジラの前に金色に輝く怪獣ギドラが現れた。

33.GODZILLA(1998年)

 ローランド・エメリッヒが作ったゴジラ。トカゲが大きくなったようなゴジラはとても機敏に動く。巨大なゴジラがニューヨークを荒らし回るのは圧巻。さらには卵から生まれたばかりの無数の幼獣が登場して驚いた。主人公はウォー・ゲームのマシュー・ブロデリックだが、ジャン・レノが主役を食っていた。

34.GODZILLA ゴジラ(2014年)

 モンスターバースシリーズ第一弾。日本の原発跡地で「モナーク」と呼ばれる秘密機関がなにやらやっていたり、芹沢教授が登場して、ジャパニーズゴジラをリスペクト。ゴジラの動きもジャパニーズゴジラのようにゆっくり。残念なのは画面が暗くてよくわからない。


35. ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年

 とても期待していたから、あまり暴力的なのにショックを受けた。ただ映像は素晴らしかった。事にラドンの出現シーンはカッコいい。



36. ゴジラvsコング(2021年

 あまり期待していなかったからか、とても良かった。ゴジラもコングもいい感じ。メカゴジラが出てきてびっくり。小栗くんにはガッカリ。ゴジラもメカゴジラも動きが早い。ジャパニーズゴジラはのっそりが心情。USゴジラはトカゲのように走る。かくばった小さな頭。ゴジラの形状は好みじゃないけど。こういうのもありかと。とにかくゴジラが神的存在なのがいい。そして映像が細部まで美しい。


37.ゴジラ対エヴァンゲリオン(2022年)

 パチンコにて「Pゴジラ対エヴァンゲリオン〜G細胞覚醒〜」が登場。エヴァ初号機とゴジラのG細胞が融合したG覚醒初号機が現れる。


 

 ウルトラQのカラー版を見たら、もう懐かしくって、懐かしくって。ガラモンのデザインてすごいなー、ゴメスやリドラはゴジラやラドンという手本があったわけだけど、こいつはどこからこのアイデアが生まれたのだろう。しかもリモートコントロールされたロボットで、コントロールが切れると、口からヨダレを垂らして寝てしまうのだ。幼いころ、ガラモンは怖かった。

 ウルトラQはシリアスもありコメディもありとバラエティーに富んでいる。純日本的な昭和の団欒の間でカネゴンの一家がくつろいでいる映像はとてもシュールだ。

 シュールといえばケムール人、2020年のケムール星から来た異星人だという。左右非対称な亀裂の中でうごめく3つの目。頭頂部の器官からなにやら噴出した。彼の「フォッフォッ」という声と手足を高く上げる走り方をよく真似をした。

 宝石と勘違いされてやり取りされたものが実は卵で、温めると巨大なナメゴンが現れ海に落ちて自滅してしまう。もう一体現れたナメゴンに「塩水を用意しろ」と命じて終わるけれど、「次に火星から送られてくる怪獣は、海水を飲んでますます巨大に・・・」とナレーションが語られる。いやーよくできてます。子供の頃ナメクジを見るたびに「ナメゴン!!」と指差しました。

 ラゴンを母に見せると「ギョルマン人かい」という、詳しく聞くと、若かりし頃、父と栄町で待ち合わせたが2時間経っても現れないため、腹立ち紛れに入った映画館で上映していたのが「大アマゾンの半魚人」だったようだ。帰宅すると夕方父が詫びに来て無事に私も誕生することができた。父は雨や雪が降るとデートをすっぽかしたのだ。

 ペギラは核実験の産物でペンギンが突然変異した怪獣だとされているようだが、頭部はアザラシに似ている。冷凍光線を吐き、黒煙を撒き散らしてマッハで飛行することができた。「ペギミンH」に撃退されるが、死滅することはなくどこかに飛び去り後日再登場する。2回目に登場した時のタイトル「東京氷河期」がカッコよかった。

 怪竜は乙姫が乗っていたミサイルが変身した竜だという、ぶっ飛んだ設定だが、もともと浦島太郎少年の妄想という夢オチ。竜は海底軍艦の怪獣マンダそのもの。CGで描かれる竜は滑るようにスムースに動いて素晴らしいのだけど、この竜のゆらゆらと空を飛ぶ様はまさにワイヤーで吊って操っている感じが味わい深い。

 記念すべきウルトラQ第1作目に登場する怪獣。初回から怪獣対決が見れたものだから、その後も期待したけれど、怪獣対決はウルトラマンを待つことになる。ゴメスはゴジラをベースにした原子哺乳類だそうな!!、よく見るととてもかっこいい。対するリトラはラドンがベースで鳥類と爬虫類の中間生物ということになっている。ずいぶん昔から鳥類と恐竜を関連付けてるところに感心する。

 ウルトラQの主要メンバーはパイロットの万城目君、助手の一平君、カメラマンのゆりちゃん、石坂浩二氏のナレーションは絶品。そもそも万城目という名前がかっこいい、一平君はおっちょこちょい、おてんばのゆみちゃんはウルトラ警備隊の紅一点になった。

 怪獣達の多くは目が光り、どこを見ているのかわからないところが恐ろしい。

 思い起こすと、ウルトラQをワクワクして見ていたのに、突如として終わりが来て、新たに始まったのがウルトラマンだった。怪獣には馴染んでいたけれど、巨大な人型の怪人が現れたことに違和感を感じていたことを思い出す。3分以内に怪獣をしとめ、腕をクロスさせスペシュウム光線を放ち、「ジョワッ」と一声叫んで飛んで行く。バッタに似た顔の巨人。科特隊のバッジが欲しかった。

哀愁のウルトラマン

 ウルトラマンの登場シーンはとても印象的だ。撮影に使った模型はとてもデフォルメされていた。映像は動かないのだけど、とっても躍動感があって、飛び出してきたように感じた。ギュルルルーンって。

 切り絵風のデザインはどこかアジアンテイスト。

 ウルトラシリーズの切り絵のようなシルエットは適当に書かれているようで、絶妙なバランスだ。ウルトラマンアートのポスターを参考に模写をした。

 怪獣に負けないと信じていたウルトラマンがゼットンにコテンパンにやられて慄然としてウルトラマンが終わってしまった。次の作品キャプテンウルトラになんとなく満足していなかった。そしてようやく登場するウルトラセブン。かっこよかった。ウルトラ警備隊の服装や装備、出撃時の音楽にしびれた。

 カプセル怪獣という設定が意表をついていたミクラス。召喚獣の元祖的な存在だろうか。土俗的で愛嬌のあるその姿は、描いて見ると、獅子舞か能に出てきそうな雰囲気がある。ウインダム共々あまり強くはなかった。

 ウインダムはウルトラセブンの第一回に登場。しかもカプセル怪獣という魅力的な設定だった。華々しい登場の後、次も登場するかなとワクワクしていると、なかなか登場せず、資料を見ると24話まで待つことになる。登場を心待ちにしたのもうなずける。怪獣でロボットというのも魅力なのかもしれない。3度目の登場でガッツ星人にやられて爆死してしまった。アギラというカプセル怪獣もいたようだが記憶にない。カプセル怪獣は元祖ポケモンだという。

 カプセル怪獣二体。アングルが気に入って描いてみると、なんだかバリ島の観光パンフレットみたい。

 戦うウルトラセブン。ワイルド星人のデザインは手抜きだなーと思う反面、この龍のようなナースはくるくるととぐろを巻くと円盤になったり、とてもよくできている。海底軍艦に巻きつくマンダとか、いい感じ。

 ウルトラマンの第2話で鮮烈に登場したこの異星人はとても印象的だ、このバルタン星人の声「フォッフォッフォッフォッフォッ」が得意な友人がいた。ところで、ウルトラQでガラモンを操縦していたセミ人間はバルタン星人だったのだろうか?

 ミクラスが負けたのがこのエレキング。目と思しきところから三日月型の角が生えて回転していたり、長い尾と幾何学的な模様、面白いデザインだ。怪獣達を描くのは面白い、描きたい素材がいっぱいだ。

 ミイラ怪獣ドドンゴ、当時の怪獣は人が入る関係上どの怪獣も足が太い。だからどの怪獣も足の形がよく似ている。この怪獣は二人入った。影を描きこむ前のシルエットはポケットモンスターにこんなのいたなと感じさせるものがある。

 メトロン星人。この人とちゃぶ台を是非とも描きたかった。夕日のあたるアパートの一室、ちゃぶ台を挟んでダンと朗らかな口調で会話するメトロン星人。実はこんなシュールな画面が展開していたことを忘れていた。

 三面怪人ダダ。資料によると「美術の成田亨が阿修羅をモチーフとしてデザインしたため、当初は3つの顔が回転して現れるようにしようと考えたが、頭が大きくなりすぎるためにやむを得ず、別のマスクを登場するごとに取り替えるようにした」とあるが、阿修羅とはとても思えない。本気でデザインしたのだろうかと首を傾げたくなる。奇妙な名前が実はダダイズムに由来し、既成概念では理解し難い宇宙生物を意図して付けられたというから、うーんと唸ってしまう。とにかく印象的な宇宙人である。

 ビラ星人。人型以外の宇宙人として記憶によく残っている。エイリアンの中間体フェイスハガー(顔に張り付いて、宿主となる生物に寄生体を植え付ける)はビラ星人とちょっと似ている。

 クレージーゴン。シオマネキを彷彿とさせるデザインだが、デザイナーは、デザイン当時シオマネキの存在を知らなかったそうだ。不釣り合いなぐらい貧弱な下半身と異常にデカイ頭部、素晴らしくアンバランスなデザインだ。

 ゴモラ。三日月型の大きな角。鼻先の角。嘴状の口の中には牙が並ぶ。旧約聖書の中の神に滅ぼされた都市ゴモラとか、ゴジラ、モスラ、ラドンの頭文字から取ったとか、命名は諸説ある。孤島に住む人畜無害な怪獣だったが、人間の都合で連れ出されて倒された。この悲惨な境遇に科学特捜隊が同情して亡骸を剥製にして万博会場に飾ると提案したとか。

 ベムラー。ウルトラマン第1話に登場した記念すべき怪獣。宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣なのだが、赤い球と青い球、そしてウルトラマンが記憶に残り、どうにも印象の薄い怪獣だった。改めて見るとなかなかの面構えで、姿も面白い。

 レッドキング。ウルトラマン第8話で登場するまさに凶暴な怪獣。ベムラーとは大違いの印象深い怪獣で、ウルトラ怪獣の中で一番強いという印象。蛇腹のような体表とドクロを思わせる頭部。名前はレッドだが赤くない。

 シーボーズ。海坊主が由来。異空間ウルトラゾーンからやってきた非常に個性的な怪獣。戦闘意欲もなく空に向かって悲しげに鳴く、生きているのか幽霊なのかわからないような怪獣の登場は。それまでのウルトラマンから一線を画した物語だった。

アンヌ隊員は怪獣ではない。

 ペガッサ星人。見かけは凶悪だが、根はいいやつだった。

 ウルトラ警備隊。制服や装備がかっこよかった。


 

ゴジラじゃない怪獣映画


キングコング(1933年

 幼い頃この映画を見て大好きになった。学生時代に見たコングは貿易センターへ登りヘリが攻撃した。2005年ピータージャクソン監督の描いたコングのこのシーンは素敵だった。

空の大怪獣ラドン(1956年)

 水爆実験の放射能や火山ガスによる異常気象の影響でプテラノドンが突然変異したとかなんとか。かなり無理な設定の怪獣。始祖鳥タイプと翼竜タイプが検討されていたようだ。ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)のラドン登場シーンがめちゃかっこいい。

地球防衛軍(1957年)

 巨大ロボットが登場する日本初の映画。ミステリアンはゴレンジャーみたい。怪ロボット・モゲラのデザインのなんと言葉を失なわせるその威容。目から発射される光線のいい加減さ。全てが素晴らしい。

大怪獣バラン(1958年)

 バランは、中生代の爬虫類バラノポーダの生き残りで、北上川上流の湖に住み「破羅陀巍山神(バラダギサンジン)」として住民から信仰されていた。資料によると、爬虫類ゴジラ族ラドン科バラノポーダ、ムササビ怪獣とのこと。体型や動きが人間ぽいところがある。ゴジラ映画にちょくちょく顔を出している。

モスラ(1961年)

 東宝がゴジラ・ラドンに続いて構想3年で生み出した大怪獣。古関裕而が音楽担当。小美人が歌うモスラの曲は秀逸。歌詞はインドネシア語とか、フランス語で原詩を作り、英語読みしたものをエスペラント語にして歌ったものを逆再生して文字に起こしたなど諸説ある。モスラの幼虫が東京タワーでサナギになるシーンは印象的だ。

海底軍艦(1963年)

 先端から冷凍光線を発射し、空・海・海底・地底へとどこでも行ける万能軍艦が、ムウ帝国・怪竜マンダと戦う冒険活劇。今見ると第2次世界大戦の影響が色濃く少々辛い。記憶では学校で割引券をもらい雨の中を一人で映画館に行った。確か5円だった。しかし母は小学1年生が1人で行けたとは思えないと言う。

宇宙大怪獣ドゴラ(1964年)

 昭和最後の単独怪獣映画で怪獣史上最大で不定形の怪獣が登場する。宝石強盗団の暗躍と時を同じくして現れたドゴラは炭素をエネルギー源にする宇宙細胞で、石炭やダイヤモンドを奪ってゆく。暗い夜空の雲間からドゴラの触手が降りてくるシーンはドキドキした。本作品と「マタンゴ」は本格SFを目指したが興行的には失敗し、ゴジラシリーズに路線は収束して行く。


大怪獣ガメラ(1965年)大映

 大映時代に8作が作られた。徳間傘下で平成三部作、角川に吸収されてからも1作が作られた。手足を引き込んだ所から火炎を噴射し回転したり、後ろ足から火炎を噴射して空を飛ぶ巨大な亀。回転速度は時代を追うごとに早くなる。敵対する怪獣も魅力的だった。太陽に当たりすぎると、おでこを赤くしてぶっ倒れる友人がいた。あだ名はギャオス。

大魔神(1966年)大映

 穏やかな相貌を憤怒の相に変えるや、光の球となって悪を懲らしめる。大魔神は阿羅羯磨(あらかつま)と呼ばれる神様。作曲を担当した伊福部昭は、「魔神といっても神様ですから、神々しいイメージでいたところ、映像を見たら、青黒い顔に血走った目玉がギョロギョロ動いて睨みつけるというものだったので、さあこれはえらいことになったと、驚きながら作曲しました」と語っている。

フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ(1966年)

 メーサー殺獣光線車が初めて登場する。後に66式メーサー殺獣光線車と呼ばれるようになったこの兵器は、多くの特撮映画に登場し、怪獣たちと戦った。光線が木々をなぎ倒すシーンは素晴らしかったが、一度も怪獣を倒すには至っていない。

キングコングの逆襲(1967年)

 東宝設立35周年記念でアメリカと合作した作品。ここに登場するコングは、キングコング対ゴジラの個体と近い種だが、同族では無く南ジャワ海のモンド島に住んでいる。ドクター・フーが作ったとされるメカニコングはアメリカでデザインされ、確かに当時の日本製のデザインと一線を画していた。

宇宙大怪獣ギララ(1967年)松竹

 日本宇宙開発局富士宇宙センターFAFCの宇宙船アストロボートが発見した謎の発光体は宇宙大怪獣ギララとなり地球を襲った。東宝が怪獣映画を増産する中1965年大映が「大怪獣ガメラ」で怪獣映画市場に参入し大ヒット。翌1966年ウルトラQが始まり空前の怪獣ブーム。政府も海外に売れる怪獣映画による外貨獲得を狙い政策融資が始まる。1967年遂に松竹も「ギララ」を製作した。監修に光瀬龍が当たり、アストロボートやギララなど秀逸なデザインだった。

大巨獣ガッパ(1967年)日活

 日活が怪獣ブームに乗って制作した唯一の怪獣映画。連れ去られた子供を取り戻しにくる巨大怪獣。怪獣映画としては数少ない、人類・怪獣共にハッピーエンドを迎える作品というのだが、ガッパという名前も鳥のような形状もストーリーも中途半端に感じていた。

ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣(1970年)

 円谷英二没後に公開された初めての東宝特撮作品。3頭すべて新怪獣で、生物としてのリアリティを表現しているらしい。操演技術が高く評価されたそうだが、派手な怪獣がいないせいか記憶にない。

トランスフォーマー(2007年)パラマウント

 タカラトミーの変形ロボット玩具を発想の元にスピルバーグ制作総指揮で製作されたアメリカ映画。機械や金属に生命を吹き込む物質「オールスパーク」によって誕生した金属生命体が正義の「サイバトロン」と悪の「デストロン」に分かれて戦う。地球環境に溶け込むために擬態する能力を持つ彼らは、ロボットの姿から乗り物や動物の姿にトランスフォームする。その変形シーンはとても緻密で美しいが、あまりに複雑なので姿を把握できない。

巨神兵東京に現わる(2012年)

 東京都現代美術館で2012年7月10日から開催された展覧会「館長 庵野秀明特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」にて公開された特撮短編映画。展覧会の館長を務めた庵野秀明による企画作品。監督は樋口真嗣。『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵を用いたスピンオフ作品。特撮映像の作り方を紹介するという趣旨だが過去の特撮映画のメイキング映像があまり存在しないために「メイキングを作るために本編を撮った」という。9分3秒の超大作。

パシフィック・リム(2013年)ワーナー

 太平洋の海底から現れる怪獣と巨大ロボットが戦うアメリカ映画。特筆すべきなのは怪獣を「KAIJU」と表現している点だ。登場する怪獣はハリウッド映画全般に言えることだが、形状がわかりにくい。

大怪獣のあとしまつ(2022年)東映・松竹共同制作

 今まで特撮映画で描かれることがなかった、怪獣の死骸処理に焦点を当てた物語。「希望」と命名された死体だったが、腐敗して大爆発を起こす危険性が発覚。政府直轄の特殊部隊はどうする。設定は面白そうだが、悪評が多く見るのを戸惑っていた。2022/12/28 映画見ました。予想以上に面白かった。ただ最後がよくわかりません。

シン・ウルトラマン(2022年)東宝

 巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」が出現。日本政府は防災庁・禍威獣特設対策室(略称:禍特対(カトクタイ))を設立し禍威獣対策に当たっていた。そんな中、禍威獣ネロンガの出現時に謎の巨人が大気圏外から飛来し、これを撃退して去っていく。 

 

好きになった一番初めはキングコングだった

何度も繰り返し描いたモチーフ

何度も繰り返して

何度も何度も繰り返して

ゴジラを描き

また描いて

動かして

動かして

嗚呼怪獣。


 

昭和ゴジラシリーズ(第1期)

  1. 1954年 ゴジラ

  2. 1955年 ゴジラの逆襲

  3. 1962年 キングコング対ゴジラ

  4. 1964年 モスラ対ゴジラ

  5. 1964年 三大怪獣 地球最大の決戦

  6. 1965年 怪獣大戦争

  7. 1966年 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘

  8. 1967年 怪獣島の決戦 ゴジラの息子

  9. 1968年 怪獣総進撃

  10. 1969年 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

  11. 1971年 ゴジラ対ヘドラ

  12. 1972年 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

  13. 1973年 ゴジラ対メガロ

  14. 1974年 ゴジラ対メカゴジラ

  15. 1975年 メカゴジラの逆襲

平成ゴジラシリーズ(VSシリーズ・第2期)

  1. 1984年 ゴジラ

  2. 1989年 ゴジラvsビオランテ

  3. 1991年 ゴジラvsキングギドラ

  4. 1992年 ゴジラvsモスラ

  5. 1993年 ゴジラvsメカゴジラ

  6. 1994年 ゴジラvsスペースゴジラ

  7. 1995年 ゴジラvsデストロイア

ミレニアムシリーズ(第3期)

  1. 1999年 ゴジラ2000 ミレニアム

  2. 2000年 ゴジラ×メガギラス G消滅作戦

  3. 2001年 ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

  4. 2002年 ゴジラ×メカゴジラ

  5. 2003年 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS

  6. 2004年 ゴジラ FINAL WARS

2010年代

  1. 2016年 シン・ゴジラ

2020年代

  1. 2023年 ゴジラ-1.0

アニメ版

  1. 2017年 GODZILLA 怪獣惑星

  2. 2018年 GODZILLA 決戦機動増殖都市

  3. 2018年 GODZILLA 星を喰う者

ハリウッド版

  1. 1998年 GODZILLA

モンスターバースシリーズ

  1. 2014年 GODZILLA ゴジラ

  2. 2017年 キングコング:髑髏島の巨神

  3. 2019年 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

  4. 2021年 ゴジラvsコング

  5. 2023年 モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ

キングコング映画

  1. 1933年 キング・コング

  2. 1962年 キングコング対ゴジラ(日本版)

  3. 1967年 キングコングの逆襲(日本版)

  4. 1967年 キングコング

  5. 1986年 キングコング2

  6. 2005年 キング・コング(ピータージャクソン版)

  7. 2017年 キングコング:髑髏島の巨神

  8. 2021年 ゴジラvsコング

怪獣映画一覧

  1. 1954年 ゴジラ

  2. 1956年 空の大怪獣ラドン

  3. 1957年 地球防衛軍

  4. 1958年 大怪獣バラン

  5. 1961年 モスラ

  6. 1962年 妖星ゴラス

  7. 1963年 海底軍艦

  8. 1964年 宇宙大怪獣ドゴラ

  9. 1965年 フランケンシュタイン対地底怪獣

  10. 1965年 大怪獣ガメラ

  11. 1966年 ウルトラQ

  12. 1966年 大魔神

  13. 1966年 ウルトラマン

  14. 1966年 フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

  15. 1967年 キングコングの逆襲

  16. 1967年 ウルトラセブン

  17. 1967年 宇宙大怪獣ギララ

  18. 1967年 大巨獣ガッパ

  19. 1970年 ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣

  20. 1984年 ゴジラ

  21. 1991年 ゴジラvsキングギドラ

  22. 2007年 トランスフォーマー

  23. 2012年 巨神兵東京に現わる

  24. 2013年 パシフィック・リム

  25. 2022年 大怪獣のあとしまつ

  26. 2022年 シン・ウルトラマン

  27. 2022年 Pゴジラ対エヴァンゲリオン〜G細胞覚醒〜

  28. 2023年 ゴジラ-1.0

 

 絵が描きたくなる。言葉を紡ぎたくなる。とにかく描きたい、描くと言う行為に没頭したい。上手く描こうとか、良い絵を描こうとかは二の次。昨今AIが描く方がよほど上手に描く。だからこそ、人が描く絵は、純粋な描きたいという楽しみに帰結する。

 細かい部分をちまちま描いていると気が遠くなり、何でこんな事してるんだろうと思う事がある。そうかと思うと意識が飛び無心の時が過ぎ、気がつくと目の前に絵が現れ、満ち足りた気持ちになる。もっと手を入れようかと思う。でも満ち足りた気分を得てしまうと、それ以上手を入れる気が起こらない。この絵はこれでいい。そうだ次の絵を描こう。


 描くと言う行為は創作と言うような高尚なものではなく、筆を動かすと言う原始的で本能的なものだ。だから腕が痛くなっても頭が痛くなっても描き続けてしまう。苦痛を伴っていても楽しいと言う不思議な出来事なのである。その結果何某かの絵が出現し何かが満たされる。満ち足りたいと言う欲求は、ある日突然湧き上がり、しばらくの間続いて、フット途切れる。そんなことが周期的に起こる得体の知れない快楽を伴った生理現象のようだ。

 描くことと同じくらい描いた絵を眺める事も好きだ。不思議なくらい描いた時の工程とか気持ちが思い出され、一枚一枚が大切な何かを記録している。絵を描き始めてかれこれ60年、そんな中でこの8年間に描いた枚数が圧倒的に多く1000枚を超えている。物理的に紙にペンや絵筆で描くことを思うとコンピューターは断然描きやすくて楽しい。


 小説家になりたいと思ったことがあった。描くことが好きだったからだが、当時は生きる糧を得る手段に見えたのだ。そして、そう思っている間は何も描くことができなかった。ようやくその首枷がとれた時、絵にも言葉にも戸惑うことがなくなり描けるようになった。


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