2015年2月8日
2016年12月8日
ジョンが亡くなって36年も経ったんだ
2017年12月8日
ジョンへあなたの曲を聴きいています。
2018年12月8日
ジョンを偲んで映画「ザ・ビートルズEIGHT DAYS A WEEK」を見た。どんどん曲調が変わってゆく。懐かしい曲。いろいろな思い出が蘇る。ジョンが亡くなって38年も経つけれど、今もあなた達の作った歌は愛され続けている。今年もジョンの絵を描いたよ。
2019年12月8日
片岡義男の「珈琲が呼ぶ」というコラム集のような本で「四つの署名、1967年12月」にあなたたちのことが書かれている。「日本での二日目は、昼と夜とではアンプが違います。アンプはイギリスから急遽、取り寄せたのです。こうした経緯を調べるだけでも、人生の重要な一部分となります。」という一節が目に飛び込んできた。珈琲について書かれた本を探していて、昔愛読した作家の本を見つけて、その中であなたたちに出会えたのがとても嬉しい。調べ物をして「あっ、これは」というものを見つけたときの喜びは、まさに人生の重要な一部分となるものだ。今年はサイケデリックなあなたを描いてみた。
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2020年12月8日 もしあなたが40歳で亡くならなかったら、80歳だって。あなたが亡くなって40年経ってなお、あなたの歌は今も私たちに力を与えてくれる。今年はあなたとヨーコを描いたよ。
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2021年12月8日
2019年のイギリス映画「イエスタデイ」を見た。「全世界が同時に12秒間停電になり、回復した時ビートルズの存在しない世界になっていた」という突拍子もない物語だった。ところがビートルズの曲を覚えている売れないシンガーがいて、彼がイエスタデイを口ずむと「いい曲だお前が作ったのか」と褒められる。面食らいながら次第に事態が飲み込めてくると、ビートルズの曲を歌って成り上がってゆく、おかしくて切ない映画だった。誰が歌っても貴方達の音楽は良いですね。今日はジョン40回目の祥月命日。
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2022/12/8
1966年に発表された「Revolver」が2022年にスペシャルエディションとして蘇った。“啓示的で驚異的”、“より豊かで暖かく、噛み応えに満ちている”、“リアルタイムで実験の天才たちを体験”と絶賛された。
「Revolver」はBeatles7作目のアルバムで14曲構成。
タックスマン ADT エリナー・リグビー ADT アイム・オンリー・スリーピング ADT ラヴ・ユー・トゥ ヒア・ザア・アンド・エヴリホエア イエロー・サブマリン シー・セッド・シー・セッド グッド・デイ・サンシャイン アンド・ユア・バード・キャン・シング ADT フォー・ノー・ワン ドクター・ロバート ADT アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー ADT ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ トゥモロー・ネバー・ノウズ ADT
これに対してスペシャルエディションは63曲。これは複数のテイクが収められているからだが、単に別テイクをまとめるだけならとっくにできたはずなのに、なぜ半世紀も経った今登場なのだろう。
それは2021年にピーター・ジャクソンが、60時間の映像と150時間の音声テープから「Get Back」のドキュメンタリー映画を制作したことがきっかけらしい。この時サウンドチームが同じトラックに収められた音源を分離する「 de-mixing」技術を開発した。 Beatlesは「Revolver」以降スタジオテクノロジーを駆使し、ステージでは再現しにくい作品を作り始めた。しかし当時はたった4トラックに録音されるため、ギター、ベース、ドラムが同じトラックに収められ、リミックスすることが難しかったのだ。そこへ時を経て「de-mixing」が登場した。今だからこそできる新たな試みが、スペシャルエディションというわけだ。 「Revolver」は当初「Abracadabra」というアルバム名だったらしい。ジョンの提案でArtificial Double Tracking(ADT)というひとつの音源を微妙にずらして重ねる技術が導入された。テープエフェクトを多用するなど、録音技術の革新と、麻薬による幻覚の影響でサイケデリックなアルバムが完成した。 いつの時代も好奇心とチャレンジ精神が驚きの変化をもたらす。いまやデジタル技術は、できたらいいなと思っていたことを実現してくれる。「de-mixing」に限らず、例えば「Dolby Atmos」は音源に位置情報を持たせることで、従来方法とは異なった立体音響が楽しめる。 そして新しいものには何か怪しいものが宿っている。 スペシャルエディションは、一見既存のテイクを集めただけに見える。が「de-mixing」技術で分離させ再構成している。例えばギター1本で歌う「Love You To」は全然雰囲気が違う。シタールが入ってああこうなるんだと合点がいく。笑いながら歌うテイクや、クリアーで臨場感ある会話がまるで録音スタジオに自分もいるような至福の錯覚を起こさせる。 複雑な音楽もレイヤーを分けて行くとシンプルな輪郭が浮かび上がる。レイヤーに分けた絵に似ている。全てのレイヤーが重なって完成するのだが、レイヤーひとつにも味があり、見落としてしまいそうな何かが隠されていたりする。そうした味付けや毒気に気がついた時、何だか特別な気持ちになり、レイヤーの組み合わせを楽しみたくなる。 アーティストが作品を生み出す過程は興味深く、完成された作品と過程を同時に楽しめるスペシャルエディションは、オリジナルの良さを再認識できる貴重なアルバムだ。秘められた謎が解き明かされるような面白みがある。でも、アーティストは自分の作品をこういう形でリビルドされることをどう思うだろう。ふとそんなことも思う。
ジョンへ今年もあなたの絵を描きました。あなたがいなくなって今日で41年、ずいぶん時が経ちました。あなたが残したものは美醜入り混じっています。だからこそ惹きつけられてしまうのでしょう。少しも古臭くないのに驚きます。ありがとう…安らかに…
2023/11/3
The Beatlesの新曲「Now And Then」を聞いた。曲調も歌詞も優しくて「imagine」みたいに沁みてきた。
一年前の2022年「Revolver」がスペシャルエディションとして蘇った。それはAI技術の進歩とピータジャクソン率いるチームが開発した音源を分離する技術が登場したことで実現した。今年はこの技術で、ビートルズ解散後にジョンがカセットテープに録音した曲から彼の声を分離し、亡きジョージのリズムギターと、ポールのベース、リンゴーのドラムスを合わせ、ビートルズの新曲として発表された。曲の発表1日前にドキュメンタリーが公開された。ヨーコがポールにデモテープを渡すくだりにホッとしたり、ピータージャクソンのコメントからプレッシャーと完成した喜びが伝わってきた。
新曲は感謝と恋しい気持ちが繰り返され、曲間にセンチメンタルなジョージのギターが流れる。これは別れたメンバーへのジョンからのラブコールだ。ポールとリンゴーはこの曲を発表することができて本当に嬉しかっただろう。「今も昔も」ビートルズは最高だ。
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