1976/6/5
初めての夜間徒行で幽霊を見た。山に入ると、食料と水は管理され自由に摂取することができないため、行動開始の岡本駅でトイレでしこたま水を飲む。しばらく住宅街を歩き、山道に入ると日が暮れる。通常登山計画をする時に夕方からの計画はしないが、あえて夜道を歩く訓練を慣れ親しんだ山で行う。ヘッドライトのような洒落たものは許されない。単一電池2本の懐中電灯を口にくわえて行動する。暗がりの中丸く照らされた先行者の足元を見ながら歩いていると、次第にボーッとしてくる。ふっと子供の声が聞こえたような気がして、懐中電灯で照らすと一瞬子供が見えたような気がした。ガサガサと駆け抜けてゆく音がする。六甲にはイノシシが多い。先輩が「あと500m」と言うが、一向につかない。標高500mを歩くのは並大抵ではない。
ルート A-party
1976/6/5 阪急岡本→保久良神社→金鳥山→雨ヶ峠→本庄橋△
1976/6/6 本庄橋△→一軒茶屋→鳥居茶屋→水無山→船坂峠→大谷乗越→岩倉山→塩尾寺→宝塚駅
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