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執筆者の写真Napple

初めてのお掃除ロボット

更新日:5月26日

2023/12/19


 SwitchBotのロボット掃除機K10+を試した。母いわく「もっと早くから使いそうな気がしていた」とのこと。

 世界最小というのが最大の決め手となった。確かに他のメーカーに比べると小さい。運転音も静かだ。静かで小型でも吸引力は強力。ごみ収集ステーションは最大70日間分を自動収集。さらに床拭きができることもプラス要因となった。専用アプリで操作でき、一回の充電で120㎡の掃除が可能で、充電が必要になると自動的にステーションに戻る。中国のメーカーだがメンテナンス拠点が日本国内にあり、サポート体制が充実している。


 ちょっと前まではルンバの独壇場だった。そこへエコバックス、ロボロック、アンカー、スイッチボットと多くのメーカーが登場し、吸引も水拭きも可能と性能向上が目覚ましい。ただし中国製が多くセキュリティ面が気になる。Panasonicやアイリス、ダイソンに頑張ってほしいのだが今のところ残念。


 最初に検討したのはルンバだった。しかしトラブルが多いという使用レポートを読んで選択肢からはずした。ロボロックも良さそうに思えたがメンテの対応が悪いというレポートを見て選択肢から外す。最終的に小型という点や他のIotデバイスも使いやすそうなスイッチボットに決めた。


仕様

  1. メーカー:‎スイッチボット(SwitchBot)

  2. 型番:‎W3011022

  3. サイズ:‎248*248*92mm

  4. 騒音レベル:‎45 dB

  5. 吸引力:2500Pa

  6. 一回の充電で掃除できる範囲:120㎡

 

感想(吸引)


空間認識がすごい


 WiーFiに接続してアプリを見るとすでに部屋の大まかな空間が認識されていた。壁と思われるところがはっきり線で描かれ、テーブルや椅子の脚らしきものを点として捉えている。うろうろしている私も捉えているみたい。左図が起動開始3分後のマッピング。右図は掃除を終えた35分後のマッピング。最初に捉えた空間認識がより正確になっている。レーザーで検出しているそうだが、その正確さと速さに驚いてしまった。


マッピング性能


 掃除を開始するとドックから出て部屋を大まかにぐるりと四角く調べてゆく。背の高いものはレーザーで検知して直前で止まり、背の低い障害物には触るまで前進して止まり右回りに調べて端を検出する。外周が検出されると、検出した範囲内を往復して掃除をしてゆく。部屋の真ん中にあるテーブルと椅子の脚に行き当たると、障害を迂回してできる限りを塗りつぶしてゆく。そこが終わると空間認識でまだ掃除していないところを順に同様の方法で塗りつぶしていく。全てを塗り潰すと「掃除を完了しましたドックに戻ります」と言ってドックに戻りステーションにゴミを吸引し充電を開始する。清掃時の音は想像以上に静かだった。ただしドックの吸引は一般的な掃除機と同じような煩さだった。


吸引能力


 推定面積45㎡の空間の20㎡を35分で清掃した。注目していたゴミを取り去り、ざらついた感じもない。フローリングの目地のゴミも綺麗になった。35分間見飽きない。


 律儀に掃除する姿は可愛らしい。少々の凸凹は乗り越えてしまうが、敷居はギリギリ乗り越えられなかった。我が家の敷居は25mmの段差があり何度かトライして諦めるその姿は面白かった。段差を認識すると少しバックして勢いをつけて越えようとする。乗り上げて動けなくなってもバックして切り抜けた。とにかく室内をくまなく掃除するという任務を誰の手も借りずに自己判断でやり遂げたのは立派だ。


 

感想(床拭き)


床拭きの準備


  1. ドックの蓋に取り付けられた「モップ取り付けパッド」を外す。

  2. お掃除シートを取り付ける。

  3. ロボットのメインブラシの上にパッドを取り付ける。

  4. 拭き掃除が終わったらお掃除シートを捨てる。

  5. 「モップ取り付けパッド」を外しドックの蓋に戻す。


  K10+の床拭きは自動切り替えというわけにはいかない。お掃除シートを取り付け、ドックにもどして清掃ボタンを押せば床拭きが始まる。


床拭き能力


 拭き掃除能力は、ひどい汚れがなければ大体拭き取ってくれそうだ。そうなるとやっぱり、拭き掃除をする時の準備が面倒に感じられる。拭き掃除もモップのクリーニングも自動化されたシステムを使ってみたい気はする。


マッピング後の動作


 前回のマッピングデータを利用しつつも掃除時間は37分と前回より長くなった。壁の位置は変わらないが、テーブルや椅子など生活していると位置が変化するものが必ずある。その対策として毎回障害物を調べながら前進しているのだろう。ただし前回のマッピングを活用して動き方が変わった。効果的に変わったかと言えば必ずしもそうでもなく、最短距離を移動する様なしない様な、微妙なところがある。


 

気になる点


 室内マップが色分けされ「部屋1」「部屋2」が識別されたが、実際の部屋割りより「部屋1」側に「部屋2」が広く認識されている。特に部屋指定や禁止区域を設けなければ「部屋1」を終えると「部屋2」に取り掛かる。ロボット君未知の領域へどうにも行きたいらしい。今度は何度かのチャレンジで敷居を超えてしまった。「お掃除シート」も外れてしまったので強制停止させた。持ち上げると「位置がわからなくなったからドックに戻してくれ」と困った様子。今回はここでシートやパッドを外しドックに戻した。


 コードなどがあると巻き込んで動けなくなることがある。また微妙な段差を敷居と判断するのか突っ込んでゆく傾向がある。タワー型電気ストーブのスタンドの微妙な傾斜に乗り上げ身動きが取れなくなった。前回はクリアーしたところだったが、位置が変わったからだろうか、今度はどんどん深みにハマっていった。初回に誰の手も借りずに自己判断でやり遂げることができたのはまぐれだった様だ。走行不能になりそうなところは禁止エリアにすれば問題は解決できる。しかし当分どうなるか様子を見ていないと、どこかでツボにハマって動けなくなっているかもしれない。

 

 

switchBotの危険性


 調べたところ「安全と断言はできないが危険ということはない」という結果を得た。ハッキングの危険性は自宅のネット環境のセキュリティ次第。つまりswitchBotのデバイスから外部に向かって情報を発信する心配は現在のところなさそう。


 専用アプリをダウンロードしてアカウントを作成する時やWi-Fiに接続をする時に大丈夫かなとちょっと躊躇した。アカウントはAppleIDに紐つけて登録することでパスキーを効かせてセキュリティを確保した。Wi-Fi接続は3度試してようやく繋がった。1発で設定できなかったのは、iPhone側が6GHz帯で接続された状態でアプリ設定を行ったことが原因で、K10+は2.4GHz帯wpa3接続なしの利用に限られていたため、結果的に3回やり直すことになった。一旦繋がればその後はスムーズだったが、なかなか繋がらない時は諦めそうになった。


 

追記


 くるみがいる頃、抜け毛が西部劇に出てくる枯れ草の様にくるくる転がっていた。お掃除ロボットがあれば綺麗にしてくれただろうと思う。でもくるみがいたからロボットの導入を躊躇っていた。もしくるみがいたらロボットを見てどう思っただろう。最初は警戒するだろうけど、きっとすぐに慣れてしまって無視する様になった気がする。


 ショートカットで「掃除開始」「掃除停止」「掃除再開」「ロボット帰還」を作り、声やApplewatchでコントロールできる様になった。我が家のIot化がまた一歩前進した。


 掃除ロボットと言えばハインラインの「夏への扉」が思い浮かぶ。タイムマシンを題材にした傑作だ。扉の向こうに夏を夢見る猫と、万能製図機と掃除ロボットが登場する。小説を読んだのはかれこれ40年前。当時CADは出始めていたが、掃除ロボットはまだ夢の存在だった。ハインラインの掃除ロボットは、人がいる部屋を後回しにしたり、マニピュレーターで落とし物を拾って主人に聞きに行く箱型のイメージがあった。今のお掃除ロボットは丸いしマニュピレーターは付いていないが、K10+の開発者は掃除ロボットの先にメイドロボットを目指しているという。



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