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217 小田和正コンサート

2018年5月11日金曜日

今回のようなコンサートはこれが初めて。オーディオで聴く音に対して、コンサートで聴く生の音とはどんなものか、それが最大の楽しみだ。コンサート、それは、演奏にシンクロした照明と、巨大なスピーカーから放出される、音の波の中に体を浸すことだった。座席によって音が違うだろうと思っていたが、コンサートにおける定位は意味がない気がする。演奏しているところから音が来るのではなく、小田さんがどこに移動しようと小田さんの声は、スピーカーから圧倒的な音圧を伴ってやって来る。その音はステレオ音ではなく無指向性の音場空間。それは少々リスニングポジションが変わろうが関係ない。音は会場全体を包み込んでいる。アリーナに入場して待合時間に流れる音があまりにしょぼいから、大丈夫かと心配だったが、本番の音は全く違った。とてもクリアーに小田さんの声が楽器のように響き渡る。バイオリン、ビオラ、チェロの弦楽四重、キーボード、ドラム、ギター、ベース、そして小田さんのギターやピアノが奏でる旋律は、心地よかった。こうしたコンサートはPAを使う段階ですでに生音ではないが、自宅のオーディオでコンサートの音場を再現することは難しい。オーディオで聴く音とコンサートで聴く音は別物だ。貴重な体験をさせてくれた友人に感謝したい。

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