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194 工藝を我らに2017

2017年7月3日月曜日

花椿の付録本「第34回現代詩花椿賞 まだ空はじゅうぶんに明るいのに」詩集なんて久しぶりだなと、ワクワクしながら一編ずつ読み進んで行くと、意味深な言葉と、今日もらってきた香水サンプルの香りが入り混じって、ほんにょり、わけがわからなくなって行く。 彼女の「受賞のことば」を読んで、なるほどと一人、合点が行く。彼女の詩にわずかばかりの苛立ちを感じたのは、「私は虚無の川のほとりに生まれた」というある作家の言葉を自分だと感じる、そんな彼女の発する負の感覚に腹を立てたからだったようだ。それでも最後まで読み進めたのは、「人の世の荒野にあって、人からふっと発せられる、光に、私は手を合わせたい。・・・」という彼女の想いをなんとなく感じ取ったのだろうか?ただ香水の香りに酔っただけかもしれない。激しい雨音の中で読み始めたが、読み終える頃に、台風は去っていた。

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