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087 恵那へゆく

2005年10月12日水曜日

コンビニでおにぎりやお茶を買って、北へ向かう。先日フラットでかけた恵那は思いのほかに近く感じ、今日はもう少し先まで足を延ばすことにする。馬込にでもいければと・・・笠井街道を北上して西鹿島駅前を通過、都田へ向う。この道は久しぶりだ、花の舞い酒造の交差点で北上、同じ道は面白くないからつい別の道へと角を曲がる。そうして迷うこともあるけれど、たいてい行きたい所へ行けるもの。先日見た「蔵」の影響で、酒蔵が見たかった。そばは良く通るけれど、匂いもしないし、中を覗いたこともない。都田ダムへ向かう道は今日も通行止め、先週リンデンバウムへ行く時に通った道だ。迂回路を通って渋川経由で257へ抜ける。途中毎年蛍を見に来る川べりは工事が行なわれていて、来年は蛍が見れないかもしれない。曲がりくねった山道だけど浜北から30分ぐらいで来る。なじみの道となってきた。257を蓬莱へ向かって北上。一旦わき道に入りながら257に戻って恵那へひたすら走る。今日は天気もよくMDに録音した音楽を聞きながら、愛する人と木漏れ日の射す山道をのんびりとMINIでドライブをする。こうした時間は、かつて夢に描いたことだった。今それは夢ではなくて、現実としてこうした時をすごすことが出来る。ささやかだけどたとえ様のない至福のひと時。収穫がおわり、藁を干す田もあれば、まだ稲穂がいっぱいの田もある。次々と色々な景色を見せてくれる曲がりくねった山道。もう肌寒そうな木陰と、暖かそうな陽だまり、そんな景色を妻と共に走り抜けてゆく。思わずあふれ出す喜びの言葉を口にせずにはいられない。先日来たモンゴル村でトイレ休憩をしてさらに先に進む。ここからは未知のルート、知らない土地を走るのはわくわくする。今日の妻は微熱がある。でも気持ちが弾んでいるのだろう、身体は少しもつらくないらしい。そして妻の側にずっと日が射しているから余計に熱がこもるのだろう。とても暖かい手をしている。それに対して僕は妙に体が冷え込んで、鼻水が出てくる。妻が暖かい手で僕の冷えた身体を温めてくれる。とても気持ちがいい。まるで温泉に入っているようだ。恵那峡はどこがどうなっているのか良く分からない。木曾川を挟んだ両側にホテルと遊園地があり、そこを見晴らす土地に温泉付きの分場地があった。おしゃれな家が立ち並んでいる。土地だけで5千万ぐらいしている。馬籠まで足を伸ばそうとしたが、道が良く分からず、日も暮れてきたのでそろそろ今日のドライブはここまで。引き返すことにする。ガソリン満タンで来たけれどもう半分になっている。往復500キロほど走る感じだろうか。気分としてはそんなに遠くまで来た感じはしない。でも距離数と、標識に書かれている中津川、下呂、塩尻、などという土地名は、ずいぶん遠くに来たことを感じさせる。

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