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047 屋久島 春合宿1979

1979年2月28日水曜日

屋久島にて前半宮之浦岳を登り、後半川下りを計画した。雪山への反抗だったが、3月の宮之浦岳は雪山だった。先発隊として先に入島し下見のために宮之浦岳へ登った。海抜0mから標高1936mの登りは誠に厳しい登りだった。南側から登り縄文杉を経由して下山する予定だったが、霧と小雨に霞み見通しが悪くルートを誤った。古いトロッコ道に出てしまったらしく、枕木のせいで歩きにくい割りに勾配が緩い為、いつまでたっても麓にたどり着けない。楽しみにしていた縄文杉もウイルソン株も拝むことができなかった。本番は現地本部のため縄文杉に行くチャンスは失われた。本体が到着した夕食の食当中1年生が火傷をした。ホエーブスを炊き大鍋を乗せて、飯とおかずを作る。鍋がひっくり返らないように持っていた1年生が水が足らないと感じ、水を足すように頼んだ。相棒がポリタンクから水を注いだのだが、水ではなく、ホエーブス用燃料の白ガソリンを注いでしまったのだ。顔面を炎で炙られ大やけどをしてしまった。直ちに病院で手当てをし、つるりと皮が剥け助かったが、今まで、ありえないことだった。これ以降、水用のポリタンは白。ガソリン用ポリタンは色付きとなった。

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