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015 金剛山 1次錬成1977
1977年5月13日金曜日
山に入ってしまうと、誰も代わりに歩いてはくれないし、おぶることなどできないから、一人一人が歩かなくては目的地に着くことはできない。中途半端をすると仲間を危険に晒すことにもなりかねない。山は常に命の危険がつきまとう。おのずとへなちょこなことを言う後輩には叱咤と拳骨が飛んだ。1年生の頃あれほど嫌だったのに、後輩をどついている。どつく以外に喝を入れ難局を乗り切る方法を知らないのだ。バテて転ぶ者が続出するが、谷側へ転ぶ者はいない。転ぶ時は必ず山側の安全なところへ転んだ。そして本当にバテた者は少々どつかれても痛みなど分からず、かえって目が覚めた。
南海高野線天見→蟹井八幡△→西の行者→杉尾峠→行者杉→千早峠→久留野峠→伏見峠→一ノ鳥居→横峰分岐→関屋→近鉄御所(Dparty)
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